- 2026年6月15日
【柏市・医科歯科連携】妊娠中の「歯周病」が早産を引き起こす?妊婦さんのお口のトラブルとお腹の赤ちゃんを守るケア:総合内科専門医と根管治療専門医が丁寧に解説
歯ぐきの炎症が子宮を収縮させる?「マイナス1歳」からの予防歯科
「妊娠してから歯ぐきが腫れやすくなった」「つわりがひどくて歯磨きができず、お口の中が気持ち悪い」とお悩みの妊婦さんは少なくありません。実は、妊娠中のお口のトラブルを「そのうち治るだろう」と放置するのは非常に危険です。重度の歯周病にかかっているお母さんは、早産や低体重児出産のリスクが高まることが分かっています。今回は、歯周病がお腹の赤ちゃんに与える影響(メカニズム)と、つわりで辛い時期でもできる正しいお口のケアについて柏・我孫子の総合内科専門医と根管治療専門医が力を合わせ丁寧に解説します。
1. なぜ「歯周病」が「早産」を引き起こすのか?
早産とは、妊娠22〜36週の間に通常よりも早く赤ちゃんが生まれてしまうことです。お口の中の病気である歯周病が、遠く離れた子宮に影響を与えるのには「体の仕組み」が深く関わっています。 歯周病菌によって歯ぐきに強い炎症が起こると、体の中で「炎症物質」が大量に作り出されます。この炎症物質が血管に入り込み、血液に乗って全身を巡り子宮に到達すると、子宮を収縮させて出産を促すサインとして働いてしまうのです。その結果、本来の時期よりも早く陣痛が起きてしまい、早産や低体重児出産を引き起こす原因となります。
2. 妊娠中は「歯周病菌」が爆発的に増えやすい
さらに厄介なことに、妊娠中は以下のような理由から、普段よりも非常に歯周病にかかりやすく、悪化しやすい環境にあります。
- 女性ホルモンの影響:胎盤で作られる女性ホルモンは、ある種の歯周病菌にとって大好物の「栄養」になります。そのため、少しの磨き残しでも細菌が急増し、歯ぐきに強い炎症(妊娠性歯肉炎)が現れます。
- 唾液の減少と質の低下:妊娠中は唾液の分泌量が減り、お口の中を洗い流す「自浄作用」や細菌を抑える「抗菌作用」が低下します。さらにお口の中が酸性に傾きやすくなるため、むし歯菌や歯周病菌が好む環境になってしまいます。
- つわりによるケア不足:つわりで気分が悪く、歯ブラシを口に入れるのも辛い時期は、どうしてもお口の清掃が不十分になりがちです。
3. つわりで辛い時期の「お口のケア」の工夫
赤ちゃんを守るためには、妊娠前からの定期健診で歯周病を治しておくことが一番ですが、妊娠中であっても無理のない範囲でケアを行うことが大切です。
- 食後の「うがい」の徹底:歯ブラシが使えない時は、食後にしっかりと口をゆすぐだけでも効果があります。
- 糖質を控える:むし歯菌や歯周病菌の餌となる甘いものを控えめにしましょう。
- 小さめの歯ブラシを使う:ヘッドの小さい歯ブラシ(子供用など)を使うと、奥歯に入れても嘔吐反射が起きにくくなります。
- 体調の良い時に磨く:1日のうちで比較的気分が良い時間帯を見つけて、リラックスしながら磨きましょう。
お母さんが正しい歯周病予防を身につけ、プロのケアで清潔なお口を保つことは、これから生まれてくるお子様のお口をむし歯から守る「最高のプレゼント」になります。体調が安定している時期に、ぜひ一度当院へご相談ください。







柏歯科医師会
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、歯科と内科の専門医が連携し、妊娠中のホルモンバランスの変化や歯ぐきの炎症が、お腹の赤ちゃんの成長や早産リスクにどのように関わっているのか、「体の仕組み」を丁寧に紐解きながら多角的にサポートいたします。私たちは、柏・我孫子エリアの妊婦の皆様が、お口のトラブルや不安から解放され、安全で健やかなマタニティライフを送り、安心して元気な赤ちゃんを出産できるよう全力でお手伝いいたします。
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