- 2026年6月9日
【柏市・歯科】「親知らず」は抜くべき?放置するリスクと将来の「移植・矯正」に向けた有効利用【柏我孫子歯医者(根管治療専門医)が解説】
親知らずは「お口のトラブルメーカー」か、それとも将来の「救世主」か?
「親知らずが痛い」「抜くのが怖い」といったご相談をよく受けます。20歳前後の親元を離れる頃に生えてくることから名付けられた「親知らず(第三大臼歯)」ですが、現代人は顎が小さく、正しい位置に生えるスペースがないことがほとんどです。親知らずにはお口に悪影響を及ぼす「悪者」としての側面と、条件が合えば再利用できる「救世主」としての側面があります。ご自身の親知らずの状態を正しく知り、最適な選択をしましょう。
1. 「悪者」としての親知らず:放置するとどうなる?
親知らずが骨や歯ぐきの中に埋まっていたり、斜めに生えたりしていると、以下のような厄介なトラブルを引き起こします。
- 周囲の歯や神経へのダメージ: 埋まっている親知らずが手前の歯を押してダメージを与えたり、神経を圧迫して痛みや痺れを引き起こすことがあります。また、20歳くらいになって急に歯並びがでこぼこしてきた場合、骨の中で親知らずが他の歯を押している可能性があります。
- 細菌感染による急激な腫れ: 歯が一部分だけ顔を出している状態は最も危険です。歯と歯ぐきの間に深い隙間(ポケット)ができ、そこに細菌が入り込みます。疲労や病気で体の抵抗力が落ちた時に、急激に腫れて痛みが出たり、口が開かなくなったりすることがあります。
2. 「救世主」としての親知らず:将来のスペア歯になる?
ここまでは悪者としての側面ですが、実は親知らずは、いざという時の「有効な手札」になることがあります。
- 歯の移植(歯牙移植): むし歯などで手前の大臼歯を抜歯しなければならなくなった際、健康な親知らずを抜いた場所に植え替えて(移植して)生かすことができる場合があります。
- 矯正治療による有効利用: 手前の歯を失った場合、移植ではなく矯正治療によって、骨に埋まっている親知らずを引っ張り出し、なくなった歯の位置に並べて咬む機能を回復させる方法もあります。
- 成人の方が矯正治療を始める場合、すでに奥歯の寿命に不安があるケースでは、後々有効利用できる親知らずを「あえて抜かずに残しておく」という選択をすることもあります。
3. 「抜くか、残すか」の正しい判断基準
親知らずは、約30%の人には生まれつき存在しません。ご自身に親知らずがあるのか、骨の中でどのような向きになっているのかをレントゲン等で正確に把握することが第一歩です。また、きれいに生えている場合でも、一番奥で歯ブラシが届きにくく、むし歯になりやすいため念入りなケアが欠かせません。
「痛くなってから抜く」のではなく、将来の移植や矯正も見据えて、柏・我孫子エリアの「かかりつけ歯科」で一度詳しい検査を受けてみることをお勧めします。










柏歯科医師会広報委員会
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、歯科と内科の専門医が連携しています。親知らず周囲の細菌感染が全身の免疫にどう影響するのか、そして残しておくことで将来の「移植や矯正」にどう役立てられるのか、「体の仕組み」を丁寧に紐解きながら総合的に診断いたします。私たちは、柏・我孫子エリアの皆様の大切な歯を1本でも多く残し、一生おいしく食べられる未来を共に創ります。
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