- 2026年3月7日
PREVENT-P試験:正期産における妊娠高血圧腎症の予防
妊娠中の深刻な合併症である妊娠高血圧腎症(プレエクラムシア)は、母児の健康を脅かすだけでなく、や後遺症の主要な原因となります。特に全症例の約75%を占める「正期産(term)」での発症は、妊娠初期からのアスピリン療法では十分に予防できず、産科医療における大きな課題となっていました。
今回のPREVENT-PE試験は、妊娠36週時点のスクリーニング結果に基づき、計画分娩を行うことで発症を抑制できるかを検証した大規模なランダム化比較試験です。この研究では、血圧や母体背景に加え、PlGF(胎盤成長因子)バイオマーカーを組み合わせた「FMF予測モデル」を用いて、個別の発症リスクを精密に算出しています。
リスクが「50分の1以上」と判定された妊婦に対し、リスクの高さに応じて37週から40週の間で誘発分娩や計画的な出産を提案した結果、通常ケア群と比較して妊娠高血圧腎症の発症を30%減少させることに成功しています。懸念されていた緊急帝王切開の増加や、新生児集中治療室(NICU)への入院率の悪化も認められず、介入の安全性が実証されました。
この「36週での個別化リスク評価」に基づく管理戦略は、母児の安全を最大限に確保しながら重篤な合併症を未然に防ぐ、新しい産科管理の標準(ガイドライン)となる可能性を秘めています。















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