- 2026年6月9日
【柏市・医科歯科連携】「舌」は全身を映す鏡:色や形でわかる健康状態と、口内炎・舌がんを防ぐ歯科ケア~総合内科専門医と根管治療専門医が説明
毎日の「舌チェック」が、胃腸の不調や隠れたお口の病気を知らせてくれます
毎日鏡で顔を見るように、ご自身の「舌」をじっくりと観察したことはありますか?舌は全身の血液循環や水分代謝、胃腸の状態を如実に表すバロメーターです。さらに、放置されたむし歯や合わない被せ物が、舌に深刻なダメージを与え、口内炎や舌がんの引き金になることもあります。今回は、舌が発する健康のSOSサインと、正しいお口のケア方法について紐解きます。
1. 舌の色と形が教える「全身の内科的サイン」
健康な人の舌はきれいなピンク色をしており、うっすらと白い苔(舌苔)が付着しています。しかし、全身のバランスが崩れると、以下のような変化が現れます。
- 舌の色:白っぽい場合は「貧血気味」、黒や紫色がかる場合は「血行障害」、真っ赤な場合は「舌の血管が拡張している」サインかもしれません。
- 舌の形:舌の周囲にギザギザと「歯形」がついている場合、水分代謝が悪く舌がむくんで膨張している証拠です。逆に小さく乾燥しているのは水分不足、厚ぼったく黄色みをおびている場合は胃腸の不調や血流悪化が疑われます。 このように、舌を見るだけで現在の内科的な健康状態を推測することができます。
2. 「舌苔(ぜったい)」のケアと口臭の罠
舌の表面の白い苔「舌苔」は、新陳代謝で剥がれた細胞や細菌、食べかすからできています。胃腸障害や水分代謝不良があると舌苔が厚くなり、これが口臭の原因となることがあります。 しかし、口臭を気にするあまり舌ブラシなどで頻繁に除去しすぎるのは危険です。取りすぎは舌の表面を荒らし、味を感じる大切なセンサーである「味蕾(みらい)」を傷つけてしまう恐れがあるため、適度なケアを心がけましょう。
3. むし歯や被せ物が「口内炎」や「しびれ」を引き起こす
舌のトラブルは、実は「歯」の問題から発生することが多くあります。
- 繰り返す口内炎:むし歯を放置して歯が欠けたり、治療途中の歯が尖っていたりすると、そこが舌や頬を傷つけ、細菌が入り込んで口内炎の原因になります。
- 舌のヒリヒリ・しびれ:昔治療した「詰め物」や「被せ物」が劣化して形が変わったり、素材が合わなくなったりすることで、無意識のうちに舌を傷つけ、しびれやヒリヒリ感を引き起こすことがあります。
4. 見逃してはいけない「舌がん」のサイン
最も注意すべきなのが「舌がん」です。舌に白や赤の変色部分が現れ、こすって痛みがあったり、2週間以上治らない場合は「前がん病変(がん化する可能性のある状態)」かもしれません。 重要なのは、これらがむし歯や合わない入れ歯が絶えず舌に当たって刺激し続けることで引き起こされるケースがあるという点です。
たまには鏡の前でお口の中を見回す習慣をつけ、小さな違和感があれば当院へご相談ください。生検を含め、その病変が何に由来するものなのか医科歯科連携し正確に診断をつけていきます。









柏歯科医師会広報委員会
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、総合内科専門医と歯科医師が密接に連携しています。舌の色やむくみから胃腸や血流の状態を推測し、古い被せ物や入れ歯が舌の粘膜にどのようなダメージを与えているのか、「体の仕組み」を丁寧に紐解きながら多角的に診断します。私たちは、柏・我孫子エリアの皆様が舌の小さなSOSを見逃さず、全身とお口の両面から一生健康でいられるよう全力でサポートいたします。
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