- 2026年3月11日
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024について、診断から治療までを網羅的にまとめました。本疾患は、瘙痒(かゆみ)のある湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す、慢性的な炎症性皮膚疾患です。
病態の核心は、遺伝的なアトピー素因に加え、角層のバリア機能障害(セラミドやフィラグリンの不足)と、IL-4やIL-13などのサイトカインが主導する2型炎症の複雑な相互作用にあります。診断は、瘙痒、左右対称性の皮疹分布、慢性・反復性の経過の3項目を基本に行います。
治療の目標(ゴール)ステロイド外用薬による速やかな炎症抑制(寛解導入)ですが、近年はタクロリムス軟膏や、デルゴシチニブ(JAK阻害薬)、ジファミラスト(PDE4阻害薬)など、副作用に配慮した非ステロイド外用薬の選択肢が広がっています。特に、皮疹が消えた後も定期的に外用を続けて再燃を防ぐ「プロアクティブ療法」の有用性が強調されています。
外用療法でコントロール困難な難治例には、デュピルマブやネモリズマブ等の生物学的製剤、あるいはウパダシチニブ等の経口JAK阻害薬が劇的な改善をもたらしています。治療の補助として、保湿剤による徹底したスキンケアや、発汗・ダニ・ストレスといった悪化因子の除去も不可欠です。また、客観的な病勢マーカーである血清TARC値の測定は、適切な治療強度の決定に非常に有用です。













柏五味歯科内科リウマチクリニック
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