- 2026年3月28日
レストレスレッグス症候群(RLS:むずむず脚症候群)の解説
レストレスレッグス症候群(RLS:むずむず脚症候群)は睡眠関連運動障害です。成人の約3%に認められ、特に女性や高齢者、北欧系の方に多く見られます。主な症状は安静時に出現・悪化し、夕方から夜間に強まるため、不眠や生活の質の低下を招きます。また、心血管疾患やうつ病、自殺念慮のリスク上昇との関連も指摘されています。
病態と原因には、脳内の鉄代謝異常(鉄欠乏)、遺伝的要因、ドパミン系の過活動が関与しています。特に妊娠(第3期)、末期腎不全、鉄欠乏性貧血、糖尿病性神経障害、多発性硬化症などの患者で有病率が高いことが知られています。
診断は主に臨床経過の聞き取り(URGED基準)に基づいて行われ、睡眠ポリグラフ検査(PSG)は必須ではありません。診断時には、家族歴の確認や、症状を模倣する疾患(関節炎や神経障害など)との鑑別が重要です。
治療と管理の第一歩は、症状を悪化させる薬剤(抗うつ薬、抗ヒスタミン薬など)の中止や、アルコールの制限、適度な運動といった生活習慣の改善です。血液検査でフェリチン値が100 ng/mL以下の場合は、鉄剤の補充(経口または静注)が推奨されます。薬物療法では、ガバペンチノイド(ガバペンチン、プレガバリン)が第一選択薬となります。
かつて主流だったドパミン受容体作動薬(ロピニロール、プラミペキソールなど)は、長期使用により症状が前倒しで出現したり重症化したりする「オーグメンテーション(症状増悪)」を招くリスクが年間7〜10%あるため、現在は第一選択から外れています。難治例や増悪例には、専門医による管理の下で、低用量オピオイドや腓骨神経刺激療法が検討されます。















柏五味歯科内科リウマチクリニック
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