• 2026年3月28日

生後28日以下の発熱乳児における髄膜炎の安全な除外:大規模メタ解析、(1)尿検査陰性、(2)血清プロカルシトニン値 0.5 ng/mL以下、(3)好中球絶対数(ANC) 4,000/mm³以下という3つの指標

生後28日(1ヶ月)以下の乳児における発熱は、菌血症細菌性髄膜炎といった生命に関わる侵襲性細菌感染症(IBI)腰椎穿刺による髄液検査や入院、抗菌薬投与が推奨されてきました。しかし、侵襲的な検査は家族のストレスや合併症のリスクを伴うため、安全に検査を回避できる指標が求められていました。

今回の研究は、6カ国1,537人のデータを統合し、臨床予測モデルである「PECARNルール」の診断精度を検証した大規模なメタ解析です。このルールは、(1)尿検査陰性、(2)血清プロカルシトニン値 0.5 ng/mL以下、(3)好中球絶対数(ANC) 4,000/mm³以下という3つの指標のみで、髄膜炎などのIBIリスクを評価します。

解析の結果、PECARNルールはIBIに対して94.2%の感度と99.4%という極めて高い陰性的中率(NPV)を示しました。特筆すべきは、低リスクと判定された4割以上の乳児において、細菌性髄膜炎を見逃したケースは1件もなかった点です。

この結果は、従来の「全例穿刺」という慣習を再考し、客観的なエビデンスに基づいた低リスク群への個別化対応を支持するものです。医師と保護者がリスクを正しく評価し、不要な検査や入院を減らすための共同意思決定(SDM)小児救急診療のガイドラインに大きな影響を与えることが期待されます。

JAMA. 2026;335(5):425-433. doi:10.1001/jama.2025.21454

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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