- 2026年6月4日
【柏我孫子市・医科歯科連携】骨粗しょう症とお口の健康:歯を失うリスクと「抜歯」の注意点を根管治療専門医が解説
骨の健康を守ることは、一生の「噛む力」を守ることです
骨粗しょう症は、骨が作られる速度よりも壊される速度が上回り、骨に小さな穴が多くあいて脆くなる病気です。日本では高齢女性を中心に約1200万人(約10人に1人)が罹患していると言われる非常に身近な疾患ですが、実はお口の健康、特に「歯を支える骨」と「歯科治療の安全性」に極めて深い関係があります。今回は柏我孫子市の歯医者(歯科医)の見地から、そのリスクと対策を紐解きます。
1. なぜ女性に多いのか:ホルモンと骨のバランス
骨は常に「骨芽細胞(作る細胞)」と「破骨細胞(壊す細胞)」がバランスよく働くことで新陳代謝を繰り返しています。しかし、女性は閉経後にエストロゲン(骨を作る活動を高めるホルモン)が急減するため、このバランスが崩れやすく、もともとの骨量も男性より少ないため症状が表面化しやすいのが特徴です。
2. 歯科への影響:歯槽骨の減少と歯周病の加速
骨粗しょう症の影響は、手足の骨だけでなく、歯を支えている「歯槽骨(しそうこつ)」にも及びます。
- 歯の喪失リスク:歯槽骨がスカスカになることで、歯がグラつきやすくなり、抜け落ちるリスクが高まります。
- 歯周病の重症化:土台となる骨が弱いため、歯周病の進行が通常よりも早くなる傾向があります。
3. 重要:骨粗しょう症の薬と「顎骨壊死」のリスク
現在、治療に広く使われている「ビスフォスフォネート系薬剤(BP製剤):アレンドロン酸・リクラスト🄬」や「抗RANCKLE製剤(プラリア🄬)」などを服用・注射している場合、歯科治療には細心の注意が必要です。
- 副作用のリスク:この薬を服用中に抜歯やインプラントなどの外科手術を行うと、まれに顎の骨が腐ってしまう「顎骨骨髄炎(顎骨壊死)」を引き起こす可能性があることが分かってきました。
- 事前の相談:お薬の種類によっては、歯科治療の内容を調整する必要があります。服用中の方は必ず歯科医師に伝え、自己判断で薬を中断せず、医科と歯科の連携のもとで治療を進めることが不可欠です。
4. 今日からできる骨と歯の予防習慣
骨粗しょう症の予防と改善には、日々の生活習慣が欠かせません。
- 栄養:カルシウムの多い食事を心がけ、カフェイン、アルコール、喫煙を控えましょう。
- 日光浴と運動:日光を浴びることで骨を丈夫にするビタミンDが体内で作られます。規則正しい運動と併せて習慣化しましょう。
- プロフェッショナルケア:定期的な歯科健診と口腔ケアで清潔な環境を保つことが、薬の副作用リスクを減らすことにも繋がります。














柏歯科医師会 広報委員会
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、骨代謝を熟知したリウマチ専門医・総合内科専門医と歯科医師が密接に連携しています。「体の仕組み」を丁寧に紐解くことで、骨粗しょう症の治療と安全な歯科治療を両立させ、柏・我孫子エリアの皆様が将来にわたって安心しておいしく食べられる未来を共にサポートいたします。「いつ薬を再開させればよいのか」などにも最適に対応できるのが当院の特徴です。
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