- 2026年6月12日
【柏我孫子市・歯科】CMでよく聞く「歯の再石灰化」のウソ・ホント?むし歯を防ぐ「だ液」の力と正しい予防法:根管治療専門医が解説
穴の空いた歯は自然には治らない!お口の中で毎日起きている「シーソーゲーム」とは
テレビの歯磨き粉のCMなどで「再石灰化(さいせっかいか)」という言葉をよく耳にすると思います。映像を見ると、ぽっかりと空いたむし歯の穴が、歯磨き粉の成分でどんどん塞がっていくような印象を受けますが、実はそれは大きな誤解です。「再石灰化」の正しい意味と、むし歯を防ぐための「お口の中のバランス」について柏我孫子の根管治療専門医が紐解きます。
1. 「脱灰」と「再石灰化」のシーソーゲーム
私たちが食事をすると、お口の中にいる「むし歯菌」が食べ物を栄養にして酸を作り出します。この酸によって、お口の中が酸性に傾き、歯の表面の成分が溶け出してしまう現象を「脱灰(だっかい)」と呼びます。これはむし歯の初期段階ですが、この時点ではまだ歯の表面が溶け出しただけで、穴は空いていません。 その後、時間が経つと「だ液(唾液)」の働きによってお口の中が中性に戻り、一度溶かされた成分が再び歯に戻って修復されます。この修復作業こそが「再石灰化」です。私たちの口の中では、毎日この「脱灰」と「再石灰化」のシーソーゲームが繰り返されています。
2. なぜ「間食」が多いとむし歯になるのか?
おやつをダラダラと食べたり、甘い飲み物を頻繁に飲んだりすると、お口の中が常に酸性の状態になり、「脱灰」ばかりが進んでしまいます。その結果、「再石灰化」による修復作業が追いつかなくなり、最終的に歯に穴が空いて本当のむし歯になってしまうのです。 最も重要なのは、再石灰化によって修復できるのは「歯の表面が白く濁った程度の初期むし歯」までであり、一度穴が空いてしまった歯は自然に塞がることは絶対にないということです。
3. むし歯を防ぐ「バランスコントロール」とだ液の力
むし歯を防ぐためには、天秤が「脱灰」に傾かないようにコントロールすることが重要です。
- 脱灰を抑える:むし歯菌の住処であるプラーク(歯垢)を毎日の歯磨きで取り除き、規則正しい食生活(間食の制限)を心がける。
- 再石灰化を促す:フッ素を活用し、歯の修復力を強力に後押しする。
また、予防の最大のカギとなるのが「だ液」の力です。だ液には、お口の中の洗浄作用や殺菌・抗菌作用に加え、再石灰化を促す素晴らしい働きがあります。仕事や学校などで食後にすぐ歯磨きができない時は、ポスカムやリカルデントなどの「デンタルガム」を噛むことでだ液の分泌を促し、脱灰を抑えて再石灰化を進めるのも非常に有効なテクニックです。
お口の仕組みを正しく理解し、毎日の習慣を見直すことで、一生ご自身の歯を守り抜きましょう。柏五味歯科・内科リウマチクリニックでは自身の歯を守り抜けるよう医科歯科連携し全力でサポートします。










柏歯科医師会広報委員会
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、歯科と内科の専門医が連携し、お口の中の「だ液」が持つ殺菌力や修復力が、全身の免疫や健康とどのように深く関わっているのか、「体の仕組み」を丁寧に紐解きながら予防歯科に取り組んでいます。私たちは、柏・我孫子エリアの皆様が、正しい知識とプロのケアによって、むし歯に悩まされることなく一生おいしく食事ができるよう全力でサポートいたします。
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