- 2026年6月2日
【柏我孫子市・医科歯科連携】糖尿病と歯周病の深い関係:血糖コントロールが歯科治療を左右する理由:歯科保存専門医が解説
お口の健康管理は、糖尿病治療の大切なパートナーです
現在、日本には約820万人の糖尿病患者がおり、予備軍を含めると1,870万人にのぼると言われる「国民病」です。糖尿病は、インスリンの不足や効果低下によって高血糖状態が続く病気ですが、実は歯科治療において最も注意を要する疾患の一つでもあります。なぜ糖尿病の方がお口のケアを重視すべきなのか、その理由を専門的に解説します。
1. 糖尿病が引き起こすお口のトラブル
高血糖状態は、お口の中に以下のような悪影響を及ぼします。
- 歯周病の悪化:白血球の機能が低下するため、細菌に感染しやすくなります。これにより歯周病になりやすく、かつ進行が非常に早くなるのが特徴です。
- むし歯の多発:唾液中のグルコース(糖)濃度が上昇するため、むし歯菌が繁殖しやすい環境になります。
- 治りにくい炎症:お口の中の傷や炎症が治りにくくなり、重症化しやすい傾向があります。
2. 安全な歯科治療のために必要な「5つの情報」
糖尿病の方が安全に歯科治療を受けるためには、以下の情報を担当の歯科医師に伝えることが不可欠です。
- 血糖値:特に空腹時の数値。
- HbA1c:過去1〜2か月の血糖コントロール状態を示す指標。
- 治療法:食事療法のみか、経口薬(飲み薬)やインスリン注射の使用状況(薬の名前や量)。
- 合併症の有無:網膜症、腎症、神経障害などの状況。
- 主治医の情報:通院している病院名と担当医の名前。
3. 歯科治療を受ける際の注意点
糖尿病の状態によっては、治療内容に調整が必要です。
- 外科処置の準備:抜歯などの際は、感染予防のために事前に抗生物質を服用する必要があるため、初診当日の抜歯は避けるのが一般的です。
- 低血糖発作への備え:治療中の体調変化に注意を払う必要があります。
- 少しずつの治療:広範な治療は食事療法の妨げになる場合があるため、計画的に少しずつ進めることが推奨されます。
4. 定期健診が「全身の健康」を守る
糖尿病がある方は、丁寧なセルフケア(歯磨き)に加え、定期的な歯科健診が欠かせません。歯周病の治療を行うことで、血糖値のコントロールが改善するという報告もあります。歯科と内科が連携して健康を管理することが、合併症を防ぎ、健康寿命を延ばす鍵となります。








柏歯科医師会 広報委員会
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、総合内科専門医と歯科医師が同じ屋根の下で連携し、「体の仕組み」を丁寧に紐解くことで、安全で質の高い治療を提供しています。私たちは、血糖管理とお口のケアを両立させることで、柏・我孫子エリアの皆様が合併症に悩まされることなく、健やかな毎日を送れるよう全力でサポートいたします。
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