- 2026年6月9日
【柏市・医科歯科連携】砂糖が「歯と体」に与える意外な影響:むし歯予防とビタミン不足を防ぐための新常識~柏我孫子の根管治療専門医が解説~
砂糖のリスクは「むし歯」だけではありません。全身の健康を守るための糖質管理を。
歯科医院で「甘いものは控えてください」と言われるのは、単に歯が悪くなるからだけではありません。砂糖は私たちの体にとって重要なエネルギー源である一方で、摂り方を誤るとお口と全身の両方に深刻なダメージを与えます。砂糖が体に引き起こす「負の連鎖」と、賢い付き合い方を紐解きます。
1. お口の中で何が起きているのか:むし歯のメカニズム
砂糖を摂取すると、お口の中に潜むミュータンス菌がそれを分解し、「デキストラン」という水に溶けにくいのりのような物質(歯垢/プラーク)を作り出します。この歯垢の中で強い酸が作られ、歯の表面を溶かしていくのがむし歯の正体です。
2. 胃腸障害と「見せかけの満腹感」
砂糖の影響は、お口を通過した後も続きます。
- 胃粘膜への刺激:砂糖には脱水作用があるため、過剰に摂取すると胃の粘膜を荒らし、胃腸障害を引き起こす原因になります。あめ玉を長く舐めていると頬の内側がシワシワになったり舌が痛くなったりすることがありますが、これと同じことが胃の中でも起きているのです。
- 食欲の減退:砂糖は消化・吸収が非常に早いため、摂取すると一時的に血中濃度が急上昇します。すると、脳が「お腹がいっぱいだ」と錯覚してしまい、成長期に必要な大切な食事(栄養素)が摂れなくなるという悪循環に陥ります。
3. 「ビタミン不足」を招く砂糖の代謝
意外に知られていないのが、砂糖とビタミンの関係です。体内に入った砂糖を分解してエネルギーに変える際、私たちの体はビタミンB群を多量に消費します。そのため、甘いものを日常的に摂りすぎていると、せっかく食事から摂った栄養が砂糖の処理に奪われ、慢性的なビタミン不足を招きやすくなるのです。
4. 1日の目安は「角砂糖4〜5個分」まで
子どもの砂糖の必要量は1日に約14〜20グラムとされています。これは、一般的な缶ジュース1本に含まれる量(約20〜27グラム相当)にも満たないわずかな量です。
- 身近なお菓子に含まれる角砂糖(1個3.6g)の目安:
- ショートケーキ:約8個
- コーラ(250ml):約7.5個
- アンパン:約6.5個
- アイスクリーム:約6個 日常的に食べているお菓子や飲み物には、想像以上の砂糖が潜んでいます。
砂糖は「欠かせない味覚」ですが、上手にとってより良い食生活を送ることが、一生の健康を守ることへと繋がります。









柏歯科医師会広報委員会
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、歯科と内科の視点から、砂糖が歯の寿命や全身のビタミン代謝にどう関わっているか、「体の仕組み」を丁寧に紐解きます。私たちは、柏・我孫子エリアの皆様が、栄養バランスを整えながら「甘いもの」と賢く付き合い、全身から健康になれるようサポートし続けます。
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