- 2026年5月1日
関節リウマチによる肩の痛みと機能障害:人工肩関節全置換術(TSA)と人工骨頭置換術(HA)の選択【柏・我孫子のリウマチ専門外来】
関節リウマチ(RA)が進行し、肩関節の破壊が進むと、激しい痛みとともに「腕が上がらない」「服の着脱が困難」といった深刻な機能障害が生じます。薬物療法のみでは改善が難しい肩の悩みに対し、生活の質(QOL)を劇的に向上させる手段として、人工関節を用いた手術療法が非常に有効です。
主な術式には、肩甲骨の受け皿と上腕骨頭の両方を人工材料に置き換える「人工肩関節全置換術(TSA)」と、上腕骨頭のみを置き換える「人工骨頭置換術(HA)」の2つの選択肢があります。これらの手術の最大の目的は、痛みの根本的な解消と、日常生活に必要な肩の動きを取り戻すことにあります。
最新の臨床エビデンスによると、再置換を必要としない「人工関節の生存率」は、10年時点でTSAが94%、HAが90%であり、20年経過後も両者に大きな統計学的有意差はなく、いずれも長期にわたる信頼性が証明されています。ただし、肩を支えるインナーマッスルである「腱板(けんばん)」が傷んでいない症例においては、TSAの方がHAに比べて耐久性や可動域の改善においてやや優れているという傾向があり、現在のリウマチ診療ではTSAが主流の選択肢となっています。また、腱板が大きく損傷している複雑なケースでは「反転型(リバース型)人工肩関節置換術」という特殊な術式が適応されることもあります。
肩の関節破壊は、膝や股関節に比べて自覚症状が「単なる五十肩」と混同されやすく、発見が遅れることも少なくありません。しかし、放置して腱板損傷が進行してしまう前に、専門医が関節の状態を精査し、最適な術式を選択することが、将来的に痛みのない自由な腕の動きを守るための鍵となります。柏・我孫子エリアで肩の痛みや不自由にお悩みの方は、我慢をせずに専門的な評価を受けることをお勧めします。










最後に、柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、最新のエビデンスに基づき、症状の背景にある「体の仕組み」まで丁寧に説明しながら、内科・リウマチ・膠原病診療を行っています。
股関節の破壊が進んだ関節リウマチ患者様においても、「なぜ痛みを我慢するのではなく手術(THA)という選択肢が有効なのか」を専門的な視点から分かりやすくお伝えし、将来の歩行機能を守り、納得して治療を継続できる環境作りを大切にしています。
柏市・我孫子市周辺で、股関節の痛みや歩きにくさにお悩みの方は、将来の自由な生活を守るために、どうぞお気軽にご相談ください。
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