- 2026年5月1日
関節リウマチで手首が痛い・変形してきた方へ:手術(部分固定術・ソーベ・カパンジー手術)という選択肢
■「手首が痛い」「力が入らない」それ、進行のサインかもしれません
関節リウマチでは、手首(手関節)がダメージを受けやすいことが知られています。
- 手首が腫れて痛い
- ペットボトルのフタが開けにくい
- 手をつくと痛い
- だんだん手首が変形してきた
このような症状がある場合、関節の中で炎症と骨の破壊が進んでいる可能性があります。
■なぜ手首は壊れやすいのか?
手首はとても複雑な関節で、小さな骨がいくつも組み合わさっています。
そのため、炎症が続くとバランスが崩れやすく、変形が進みやすい部位です。

■まずは薬で治療します(とても重要です)
大前提として、関節リウマチの治療は薬が中心です。
- メトトレキサート(MTX)
- 生物学的製剤
- JAK阻害薬
これらにより炎症をしっかり抑えることで、
変形の進行を止める
手術を避ける
ことが可能になります。
■それでも手術が必要になるケース
以下のような場合には、手術を検討します。
- 痛みが強く日常生活に支障がある
- 手首がぐらぐらしている
- 変形が進んでいる
- 薬だけでは改善しない
「痛みを取る」「使える手にする」ための手術です。
■手術の主な選択肢
① 部分固定術(関節固定術)
どんな手術?
手首の一部の関節を固定して、痛みを減らす手術です。
特徴
- 痛みはしっかり改善しやすい
- 手首の動きはある程度残る
- 安定した手になる
向いている人
- 動きもある程度残したい
- 比較的早い段階の変形
② ソーベ・カパンジー手術(Sauvé-Kapandji手術)
どんな手術?
手首の小指側(尺骨)を処理して、回旋(ひねる動き)を保つための手術です
特徴
- ドアノブを回す動きが改善
- 手の使い勝手が良くなる
- 痛みも軽減

■どちらの手術を選ぶのか?
これは非常に重要なポイントです。
| 状態 | 選択されやすい手術 |
|---|---|
| 痛みが強い・不安定 | 部分固定術 |
| 回旋動作を残したい | ソーベ・カパンジー |
| 変形の程度・年齢・生活 | 個別判断 |
→患者さんごとに最適な方法が変わります。
■手術の目的は「日常生活を取り戻すこと」
手術は「最後の手段」ではありません。
むしろ、
痛みを減らし
手を使えるようにし
生活の質を上げる
ための前向きな選択です。

■とても大事なポイント:手術だけでは不十分
ここが最も重要です。手術後も炎症が続けば、また壊れます
つまり、
- 手術
+ - 薬での炎症コントロール
この両方が必要です。

■まとめ
- 手首はリウマチで壊れやすい関節
- まずは薬でしっかり治療
- 必要に応じて手術を検討
- 手術には
- 部分固定術
- ソーベ・カパンジー手術などがある
- 最適な方法は人それぞれ
- 手術+薬のバランスが重要
■最後に(受診をおすすめする方)
以下に当てはまる方は、一度専門医にご相談ください。
- 手首の痛みが続いている
- 手首が変形してきた
- 手の力が弱くなっている
- 日常生活に支障がある
■柏市・我孫子市周辺で手首の痛み・リウマチにお悩みの方へ
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、関節リウマチ専門医が、
- 症状の評価
- 最適な治療(薬・手術の判断)
- 手術が必要な場合の専門医連携
まで丁寧に対応しております。
「このままでいいのか不安」
「手術が必要なのか知りたい」
という段階でも大丈夫です。お気軽にご相談ください。
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