- 2026年5月16日
心電図の「ST低下」を見極める:圧負荷によるストレインパターンと危険な左主幹部病変の違い【柏・我孫子の総合内科専門医解説】
心電図検査で「ST低下」や「陰性T波」が認められた際、その波形が「心臓への慢性的な負担」によるものか、あるいは「命に関わる緊急事態」かを見極めることは極めて重要です。
一般に、Ⅰ、aVL、V5、V6誘導などで見られる左右非対称な陰性T波やST低下は「Strain pattern(ストレインパターン)」と呼ばれます。これは高血圧やそれに伴う左室肥大など、心臓への慢性的な圧負荷が主な原因です。この場合、緊急で循環器医を呼ぶ事態ではないことが多いですが、心エコーや採血による精査が必要です。注意すべき点は、ストレインパターンの波形が出現している状態では、心電図のみで純粋な「心筋虚血」を正確に判断することが困難になるという点です。
一方で、絶対に見逃してはならないのが「左主幹部(LMT)病変」や「多枝病変」による急性心筋梗塞(AMI)です。虚血によるST低下は左右対称になる傾向がありますが、臨床現場で最も確実な指標となるのはaVR誘導です。広範な誘導でST低下が見られる中で、aVR誘導で明らかなST上昇を認める場合は、LMT病変などの重症な虚血を強く疑い、直ちに専門的な処置(循環器Call)が必要となります。
柏・我孫子エリアで健康診断の心電図異常(ST-T変化)を指摘された方や、胸の違和感を抱える方は、単なる「肥大の影響」と自己判断せず、微細な波形変化から緊急性を判断できる専門医の診断を受けることが推奨されます。










最後に、柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、最新の知見に基づき、心電図のわずかな波形の変化から「体の仕組み」を読み解き、患者様一人ひとりのリスクを丁寧に評価しています。
「ST低下」と一口に言っても、それが経過観察で良いものか、一刻を争うサインなのかを見極めるには専門的な洞察が不可欠です。当院では、医学的根拠に基づいた分かりやすい説明を心がけ、皆様が納得して治療や検査に臨める環境作りを大切にしています。
柏市・我孫子市エリアで心電図の異常を指摘された方や、将来の心疾患リスクに不安をお持ちの方は、どうぞお気軽に当院の専門外来へご相談ください。地域の皆様の健やかな鼓動を守るパートナーとして、精一杯サポートさせていただきます。
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左右非対称性のST低下(圧負荷)と見誤ってはいけない症例。左主管部病変の一例はこちら
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