- 2026年6月1日
「歯並びは遺伝だけじゃない?」食べ方・飲み込み方がお子さんの歯並びに与える影響とは【柏・我孫子市の歯科医が解説】
食育と口腔機能療法(MFT)の大切さ
お子さんの歯並びについて、
- 「歯並びは親に似るから仕方ない」
- 「永久歯が生えれば自然に整うのでは?」
と思われる保護者の方も多いかもしれません。
確かに歯並びには遺伝的な影響があります。しかし近年では、
「食べ方」「飲み込み方」「舌の使い方」「呼吸の仕方」
といったお口の機能も歯並びに大きく関わることが分かっています。
歯並びは単に見た目の問題ではありません。
実は、
- 食べる力
- 発音
- 呼吸
- 将来の健康
とも深く関係しています。
今回は柏歯科医師会でも推奨されている口腔機能療法(MFT)の考え方をもとに解説します。
■歯並びは「筋肉のバランス」で決まる
歯は周囲の筋肉から常に力を受けています。
外側には
- 唇
- 頬
があり、
内側には
- 舌
があります。
これらの力がバランスよく働くことで歯はきれいに並びます。

■歯並びに影響する習慣とは?
以下のような習慣が続くと歯並びへ影響することがあります。
- 口呼吸
- 指しゃぶり
- 舌を前に出す癖
- いつも口が開いている
- 飲み込み時に舌を前に押し出す
これらは歯へ持続的な力を加え、
- 出っ歯
- 開咬(前歯が閉じない)
- 歯並びのガタガタ
などにつながることがあります。

■注意したい「3つの食べ方」
現代は柔らかい食事が増えています。
そのため機能が未熟でも食事ができてしまうことがあります。
しかし次のようなサインは注意が必要です。
① 奥歯を使わず前歯中心で噛む
本来は奥歯でしっかり咀嚼することで、
- 顎の筋肉
- 顎の骨
が発達します。
しかし前歯中心の食事では十分な刺激が得られません。

② いつも口が開いている
口が開いている状態は、
口呼吸のサインかもしれません。
口呼吸になると、
- 舌が下がる
- 上顎の成長が妨げられる
- 歯列が狭くなる
ことがあります。

③ 飲み込む時に顔へ力が入る
飲み込む時に、
- 顎に梅干しのようなしわが寄る
- 唇を強く閉じる
- 顔全体に力が入る
場合は、舌の使い方が未熟な可能性があります。

■MFT(口腔筋機能療法)とは?
MFT(Myofunctional Therapy)とは、
- 舌
- 唇
- 頬
- 呼吸
- 飲み込み
などを正しく使えるようにするトレーニングです。
歯そのものを動かす治療ではありませんが、歯並びを支える環境を整えることができます。

家庭でもできるお口のトレーニング
ボタンプル訓練
ボタンを唇で挟み、唇だけで引っ張る訓練です。
唇を閉じる力を鍛えます。
ポッピング(舌のトレーニング)
舌を上顎につけて、
「ポン!」
と音を立てて離します。
舌の正しい位置を覚える訓練です。

■よく噛むことは一生の財産
噛むことは、
- 顎の発育
- 唾液分泌
- 消化の補助
- 歯並びの発達
につながります。
目安として、
一口30回程度を意識して噛む
ことが推奨されています。

■こんなサインは歯科へ相談を
- いつも口が開いている
- 口呼吸が多い
- 歯並びが気になる
- 飲み込み方が不自然
- 発音が気になる
- よく噛まない
- 食べるのが極端に早い
こうしたサインは口腔機能発達不全症が隠れている場合があります。

■まとめ
歯並びは遺伝だけで決まるものではありません。
- 食べ方
- 噛み方
- 飲み込み方
- 舌の位置
- 呼吸の仕方
などの毎日の習慣がお口の成長に大きく影響します。
特に子どもの時期は、
「歯並び」だけではなく「お口の機能」を育てることが重要です。
しっかり噛む、鼻で呼吸する、正しく飲み込む。
これらの積み重ねが将来の健康な歯並びと健やかな成長につながります。
「食べる力を育てることは、未来のお口を育てること」
気になる症状があれば、お気軽に歯科医院へご相談ください。
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柏五味歯科内科リウマチクリニック
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