- 2026年5月23日
子どもが急に足を痛がる…それ、「幼児骨折(Toddler fracture)」かもしれません。〜レントゲンで見逃されやすい“小さな骨折”とは?【柏・我孫子の総合内科専門医解説】〜
「転んだあとから急に歩かなくなった」
「足をつくと泣く」
「でもレントゲンでは“異常なし”と言われた…」
小さなお子さんでは、このようなケースが少なくありません。
その原因として知られているのが、「幼児骨折(Toddler fracture)」です。
これは、1〜3歳くらいの幼児に多い、すねの骨(脛骨)の小さな骨折です。
一見すると大きなケガに見えないため、
- 捻挫
- 打撲
- 機嫌の問題
と思われることもあります。
しかし実際には、「歩けない」「足をつきたがらない」場合は骨折が隠れていることがあるため注意が必要です。
今回は、
- 幼児骨折とは?
- なぜ見逃されやすいのか?
- どんな症状が危険?
- 治療はどうする?
について、わかりやすく解説します。
■幼児骨折(Toddler fracture)とは?
幼児骨折とは、
「歩き始め〜就学前くらいの子ども」に起こる脛骨の小さなヒビ
のことです。
特に多いのは、
- 1〜3歳前後
- 活発に歩き回る時期
です。
骨がまだ柔らかいため、大人のように大きく折れるのではなく、
“細いひび割れ(螺旋骨折)”
のような形になります。

■なぜ見逃されやすいの?
幼児骨折は、
初回レントゲンで分からないことがある
のが大きな特徴です。
ヒビが非常に細いため、
- 最初は写らない
- 角度によって見えない
- 数日後にはっきりする
ことがあります。
そのため、
「レントゲン正常=絶対に骨折なし」
とは言い切れません。
特に、
- 歩けない
- 明らかに痛がる
- 体重をかけられない
場合は、再評価が重要になります。

■治療はどうするの?
多くの場合、
- 安静
- ギプスや固定
- 痛み止め
などで改善します。
幼児は骨の治癒力が非常に高いため、
多くは後遺症なく治ります。
一般的には、
- 数週間で改善
- 徐々に歩けるようになる
ケースが多いです。

■注意が必要なケース
ただし、以下では注意が必要です。
- 明らかな変形
- 強い腫れ
- 高熱
- 元気が極端にない
- 原因不明の骨折
- 何度も骨折する
この場合、
- 感染
- 骨の病気
- 虐待
- 代謝異常
などを慎重に評価することがあります。
■「歩けない」は重要なサインです
小さな子どもは、
「痛い場所をうまく説明できない」
ことが少なくありません。
そのため、
- 急に歩かない
- 片足だけ嫌がる
- 抱っこばかり求める
などは、重要なサインになることがあります。

■まとめ
幼児骨折(Toddler fracture)は、
幼児に起こる“見逃されやすい小さな骨折”
です。特に、
- 転倒後に歩けない
- 体重をかけられない
- 足を痛がる
場合には注意が必要です。
また、
初回レントゲンで分からないこともある
ため、症状が続く場合は再評価が重要になります。
「ただの打撲かな?」
と思っても、
- 歩けない
- 明らかに様子がおかしい
場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
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柏五味歯科内科リウマチクリニック
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