• 2026年4月24日

C型肝炎(HCV)合併の関節リウマチ治療|メトトレキサートや生物学的製剤は安全に使える?【柏・我孫子のリウマチ専門医解説】

「C型肝炎ウイルス(HCV)を持っているけれど、リウマチの強い薬を飲んでも大丈夫?」「肝臓が悪化してしまわないか心配」といった不安をお持ちの患者さんは少なくありません。

結論から申し上げますと、C型肝炎(HCV-RNA陽性)であっても、適切な管理のもとで関節リウマチの「通常治療」は十分に可能です。近年の研究エビデンスにより、リウマチの基石であるメトトレキサート(MTX)やエタネルセプトなどの生物学的製剤を使用しても、肝機能(ALT値)やウイルス量に悪影響を及ぼさないことが分かってきました。

安全性を裏付ける医学的エビデンス

複数の臨床研究において、HCV陽性の患者さんにMTXやTNF阻害薬(生物学的製剤)を投与し、約1年間にわたって経過を観察したところ、ウイルス量の増加や肝機能の有意な悪化は認められませんでした。むしろ、興味深いデータとして、C型肝炎を合併するリウマチ患者さんにおいて、メトトレキサートを使用しているグループの方が、使用していないグループよりも肝硬変の発症率が低かったという報告もあります。これは、リウマチによる全身の炎症を抑えることが、結果として肝臓を含む全身の健康維持に寄与している可能性を示唆しています。

専門医の連携が支える安心の治療

もちろん、副作用のリスクをゼロにするためには、定期的な血液検査によるモニタリングと、肝臓専門医との緊密な連携が不可欠です。当院では、リウマチ専門医と肝臓内科医が共に診療にあたっており、肝臓の状態をきめ細かくチェックしながら、関節の痛みや変形を抑えるための最適な治療計画を提案しています。肝炎を理由にリウマチの治療を諦める必要はありません。「関節の痛み」と「肝臓の健康」の両立を、専門医のサポートとともに目指せます。

最後に、柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、最新のエビデンスに基づき、症状の背景にある「体の仕組み」まで丁寧に説明しながら、内科・リウマチ・膠原病診療を行っています。

C型肝炎(HCV)を合併している患者様においても、「なぜ肝機能を保護しながらリウマチ治療が継続できるのか」を医学的根拠に基づいて分かりやすくお伝えし、肝臓専門医との連携によって、将来の肝硬変リスクを抑えつつ安心してリウマチ治療を続けられる環境作りを大切にしています。

柏市・我孫子市周辺で、C型肝炎などの持病があり、リウマチ治療の安全性に不安をお持ちの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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