• 2026年5月10日

【妊娠を考えている女性へ】関節リウマチと妊娠:安全に出産するために大切なこと:柏・我孫子のリウマチ専門医が解説

「リウマチだけど妊娠しても大丈夫?」
「薬は赤ちゃんに影響しないの?」

こうした不安を持つ方はとても多いです。

結論からお伝えすると、正しく準備すれば、妊娠・出産は十分可能です。

ただし、そのためにはとても大切なポイントがあります。

■ 一番大事なのは「妊娠前の準備」です

関節リウマチの妊娠で最も重要なのは妊娠する前に病気をしっかり落ち着かせることです。

なぜ妊娠前が重要なのか?

関節リウマチが強いまま妊娠すると

  • 赤ちゃんの成長が悪くなる(発育不全)
  • 早産のリスク
  • お母さんの痛み・機能低下

などが起こりやすくなります。そのため「まず病気を落ち着かせてから妊娠」が基本です。

■ 妊娠中に使えない薬(とても重要)

妊娠を考える場合、薬の調整は必須です。

特に以下の薬は注意が必要です。

❌ 妊娠中・妊娠希望時は使えない薬

  • メトトレキサート(MTX)
  • レフルノミド
  • イグラチモド
  • ミゾリビン
  • D-ペニシラミン
  • JAK阻害薬(トファシチニブなど)

なぜダメなのか?

特にMTXは赤ちゃんへの影響(催奇形性)が明確に確認されている薬です。

そのため妊娠前に必ず中止する必要があります

■ 妊娠中も使える薬(安心材料)

一方で、妊娠中でも使える薬はあります

⭕ 比較的安全とされる薬

■ 内服薬

  • サラゾスルファピリジン(SASP)
  • タクロリムス(Tac)
  • プレドニゾロン(ステロイド)

■ 生物学的製剤

特に以下は安心度が高いです

  • エタネルセプト(ETN)
  • セルトリズマブ ペゴル(CZP)

なぜ安全なのか?

CZPはほぼ胎児に移行しない
ETNも移行が非常に少ない

そのため妊娠中の重要な選択肢になります。

■ 注意が必要な薬(使えるけど工夫が必要)

  • アダリムマブ(ADA)
  • インフリキシマブ(IFX)

これらは

妊娠初期は使用可能
ただし後期は調整が必要

なぜ?

妊娠後期まで使用すると赤ちゃんの体に薬が残る可能性があります。

その結果出生後6ヶ月は生ワクチンが打てないです。

(例)

  • BCG
  • ロタウイルス

■ JAK阻害薬はどうなの?

現在のところ

  • 大きなリスクは明確ではない
  • しかしデータ不足

結論
現時点では使用を避けるのが基本です

■ 治療で一番大切なのは「バランス」

妊娠とリウマチ治療は「やめる」か「続ける」かではなくバランスです

■ まとめ(ここが一番大事)

✔ 妊娠前に病気を落ち着かせる
✔ 危険な薬は事前に中止
✔ 安全な薬へ切り替える
✔ 専門医と産婦人科で連携

■ 当院の考え方

柏五味歯科内科リウマチクリニックでは

  • 「なぜこの薬が安全なのか」
  • 「なぜ妊娠前にコントロールが必要なのか」

体の仕組みから丁寧に説明しながら診療しています。

■ こんな方はご相談ください

  • 将来妊娠を考えている
  • 薬を続けていいか不安
  • 今の治療でいいのか迷っている
  • 妊娠とリウマチの両立が心配

「妊娠できるか」ではなく「どうすれば安全に妊娠できるか」を一緒に考えます。

柏市・我孫子市周辺で

  • 妊娠を見据えたリウマチ治療
  • 薬の見直し
  • 専門的な相談

をご希望の方は、お気軽にご相談ください。1週間以内の予約が可能です

今回の内容を医学的に詳しく知りたい方は下記へどうぞ。

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