• 2026年5月20日

高齢者の「転倒」に潜む危険な不整脈:2束・3束ブロックの見極めと失神リスク【柏・我孫子の総合内科専門医が解説】

高齢者の転倒や大腿骨頭部骨折の背景には、心原性の「失神」が隠れている場合があります。心電図診断において特に警戒すべき警告サインが、心臓の電気伝導路が複数途絶える「2束ブロック」や「3束ブロック」です。

二束ブロックは、「右脚ブロック+左脚前枝ブロック」が合わさった状態を指します。心電図上の特徴としては、QRS幅が広い右脚ブロックのパターンに加え、aVF誘導のQRS波が下に深い(左軸偏位)という所見が見られます。

三束ブロックは、「二束ブロック+1度房室ブロック」が加わった状態を指します。これは将来的に電気信号が完全に途絶える「完全房室ブロック(Ⅲ度房室ブロック)」へ進行するリスクが極めて高く、失神や心停止を招く恐れがあるため、ペースメーカーの挿入が検討される非常に危険なサインです。

実際の症例では、骨折の手術を控えた待機中に3束ブロックから完全房室ブロックへ進行し、失神に至ったケースも報告されています。柏・我孫子エリアで「ふらつき」や「原因不明の転倒」を経験された方は、単なる老化や不注意と片付けず、心電図による精密な評価が不可欠です。2束・3束ブロックを早期に発見し、適切にペースメーカー治療を検討することは、予期せぬ重大な事故を防ぐための鍵となります。

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最後に、柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、最新の医学的知見に基づき、心電図の波形という「結果」だけでなく、なぜ転倒したのかという「背景」まで深く読み解く診療を行っています。

2束・3束ブロックのように、一見すると繋がっているように見える波形の中に隠れた「未来の失神リスク」を専門的な視点で見極め、患者様お一人おひとりに最適な予防と治療をご提案いたします。

柏市・我孫子市周辺で、ふらつきや立ちくらみ、あるいは健診での心電図異常を指摘された方は、自分の状態を把握してください。当院は地域の皆様の健やかな毎日と、安心できる未来を共に守っていきます。

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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