- 2026年5月21日
突然死を防ぐ「ブルガダ症候群」とは?
健康な人にも起こりうる危険な不整脈【柏・我孫子の総合内科専門医解説】
「健康診断で“ブルガダ型心電図”と言われた」
「突然気を失ったことがある」
「家族に若くして突然亡くなった人がいる」
このような場合、“命に関わる不整脈”が隠れていることがあります。
その代表が、ブルガダ(Brugada)症候群です。
普段はまったく元気に見えていても、ある日突然、危険な不整脈によって心停止を起こすことがある病気として知られています。
「ブルガダ症候群」は突然死につながる危険な不整脈です。
失神・ぽっくり病・健診異常との関係、特徴的な心電図、ICD治療について総合内科専門医がわかりやすく解説します。
■ブルガダ症候群とは?
ブルガダ症候群は、
「心臓の電気の流れ」に異常が起きる病気
です。
心臓の形や筋肉自体は正常でも、電気信号の異常によって、
- 心室細動(VF)
- 突然の失神
- 心停止
を起こすことがあります。
かつて日本で「ぽっくり病」と呼ばれていた突然死の一部は、この病気だった可能性があると考えられています。
■どんな人に多いの?
特に多いのは、
- 30〜50代
- 男性
- 普段は健康な人
です。「まさか自分が」と思うような方でも起こりうるため、注意が必要です。
■症状は?
代表的な症状は、
- 突然気を失う(失神)
- 夜間・明け方に倒れる
- 寝ている時の異常呼吸
- 動悸
- 突然死
です。特に重要なのが、
「失神」を軽く考えないこと
です。
■失神には危険なものがあります
単なる立ちくらみと思われていた中に、危険な不整脈が隠れていることがあります。
ブルガダ症候群による失神は、
- 突然意識を失う
- 数十秒〜1分程度で回復する
- 前触れが少ない
ことが特徴です。
一方で、てんかんなどでは、
- 意識が戻るまで時間がかかる
- ぼーっとした状態が続く
ことがあります。
「倒れた理由」を詳しく調べることが大切です。
■心電図が診断のヒントになります
ブルガダ症候群では、心電図に特徴的な変化が出ることがあります。
特に、
- V1
- V2
という胸の右側の誘導で、
ST上昇
と呼ばれる変化がみられます。
中でも、
「コーブド型」
と呼ばれる波形は、危険性が高いタイプとして知られています。

■健診で「ブルガダ型」と言われたら危険?
実は、
「ブルガダ型心電図」=即危険
とは限りません。
健康な方でも似た波形を示すことがあります。
大切なのは、
- 失神歴
- 家族歴
- 心停止歴
- 波形のタイプ
などを総合的に判断することです。
■精密検査を行うことがあります
必要に応じて、
- ホルター心電図
- 薬剤負荷試験
- 心臓電気生理検査(EPS)
- 遺伝子検査
などを行うことがあります。
「本当に危険なタイプか」を見極めることが重要です。
■最も重要な治療は「ICD」
ブルガダ症候群で最も怖いのは、
心室細動による突然死
です。
これを防ぐために使われるのが、
ICD(植込み型除細動器)
です。
これは体内に埋め込む小型の機械で、
- 危険な不整脈を感知
- 自動で電気ショック
- 命を守る
役割があります。

■日常生活で気をつけること
ブルガダ症候群では、
- 発熱
- 飲酒
- 寝不足
- 過労
などが発作のきっかけになることがあります。
特に重要なのが、
「発熱時は早めに解熱すること」
です。
熱によって心電図異常が悪化することがあります。
また、一部の薬剤でも悪化することがあるため、自己判断で薬を飲まず、医師へ相談することが大切です。
■「健康だから大丈夫」とは限りません
ブルガダ症候群は、
普段元気な人に突然起こる
ことがある病気です。
だからこそ、
- 原因不明の失神
- 若い頃の突然死の家族歴
- 健診での心電図異常
を軽視しないことが重要です。
■まとめ
ブルガダ症候群は、突然死につながる危険な不整脈疾患です。
しかし、
- 心電図
- 失神歴
- 家族歴
などをきちんと評価することで、命を守れる可能性があります。
「一度倒れただけだから大丈夫」
「健診異常だけだから様子見」
と自己判断せず、気になる症状がある場合は早めに医療機関へ相談しましょう。
■最後に
柏五味歯科内科リウマチクリニック公式サイト では、健康診断の心電図異常や失神の原因検索など、内科全般の診療を行っております。
当院では、
- 「なぜこの波形が問題なのか」
- 「どの程度危険なのか」
- 「今後どう注意すべきか」
を、患者さんにもわかりやすく丁寧にご説明することを大切にしています。
柏市・我孫子市周辺で、
- 心電図異常
- 原因不明の失神
- 動悸
- 突然死の家族歴
などが気になる方は、かかりつけ医の先生したり当院がかかりつけの場合はしっかり精査いたします。必要に応じて専門医療機関との連携も行っております。
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