- 2026年5月28日
股の赤みがなかなか治らない…それ、「紅色陰癬(こうしょくいんせん)」かもしれません。白癬(水虫)と間違われやすい皮膚感染症を柏・我孫子の総合内科専門医が解説
「股が赤くなってかゆい」
「市販の水虫薬を塗っても良くならない」
「湿疹だと思っていたら長引いている」
このような症状の原因として、実は**“紅色陰癬(こうしょくいんせん)”**という皮膚感染症が隠れていることがあります。
名前はあまり知られていませんが、特に
- 股(鼠径部)
- わき
- 足の指の間
- お尻の周囲
など、“蒸れやすい場所”に起こりやすい感染症です。
今回は、白癬(水虫)と間違われやすい「紅色陰癬」について、患者さん向けにわかりやすく解説します。
■紅色陰癬とは?
紅色陰癬は、Corynebacterium minutissimum(コリネバクテリウム)という細菌による皮膚感染症です。
「陰癬」という名前ですが、真菌(水虫の菌)ではありません。つまり、
- 水虫(白癬)→ 真菌感染
- 紅色陰癬→ 細菌感染
であり、原因が全く違います。
そのため、水虫薬だけでは改善しないことが多いです。
■どんな症状が出るの?
代表的なのは、
- 茶色っぽい赤み
- 境界が比較的はっきりした発疹
- 軽いかゆみ
- カサカサした皮膚
です。特に、
- 股
- わき
- お腹のしわ
- 足趾の間
など、汗や湿気がたまりやすい場所に起こります。

■水虫との違いは?
見た目はかなり似ています。そのため、
- 股部白癬(いんきんたむし)
- 湿疹
- カンジダ
と間違われることがあります。
しかし原因菌が違うため、治療も異なります。

■診断のポイントは「ウッド灯検査」
紅色陰癬では、ウッド灯(紫外線ライト)を使うと特徴的な反応が見られます。
病変部が “赤っぽい蛍光(サンゴ色)”を示すのが特徴です。
これは細菌が作る物質による反応です。

■なぜ起こるの?
紅色陰癬は、
- 汗
- 蒸れ
- 肥満
- 糖尿病
- 高温多湿
などが関係すると言われています。つまり、「皮膚が蒸れやすい環境」で起こりやすい感染症です。

■治療は?
治療では、
- エリスロマイシン
- クリンダマイシン
などの抗菌薬が使われます。
軽症なら塗り薬だけで改善することもあります。また、
- 清潔保持
- 通気性改善
- 蒸れ対策
も非常に重要です。

■放置するとどうなる?
命に関わる病気ではありませんが、
- 慢性化
- 再発
- 広がる
- かゆみ持続
につながることがあります。
「水虫だと思っていたら実は違った」というケースが少なくありません。

■こんな時は受診をおすすめします
- 股の赤みが治らない
- 水虫薬で改善しない
- 蒸れる場所の発疹が長引く
- 茶色っぽい発疹が続く
- 股やわきにかゆみがある
このような場合は、「白癬ではない感染症」も考える必要があります。
■まとめ
紅色陰癬は、「水虫に似ているが、実は細菌感染」という、見逃されやすい皮膚感染症です。
特に、
- 股
- わき
- 足の指の間
などの蒸れやすい場所に起こりやすく、ウッド灯検査が診断の助けになります。
見た目だけでは区別が難しいため、
「なかなか治らない股の赤み」では、皮膚科や総合内科での評価が重要です。
「ただの水虫だと思っていたら違った」
というケースも実際にあります。気になる症状が続く場合は、早めに相談しましょう。
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柏五味歯科内科リウマチクリニック
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