- 2026年6月2日
【柏我孫子市・医科歯科連携】高血圧と歯科治療の意外な関係:安全な治療と歯ぐきの健康を守るために:歯科保存専門医が解説
血圧管理は「お口の健康」と「安全な手術」の鍵を握っています
高血圧症は、日本国内で約3,500万人、国民の4人に1人が患っていると言われる非常に身近な病気です。自覚症状がほとんどないまま進行し、脳卒中や心臓病といった重大な合併症を引き起こす恐れがありますが、実は歯科治療においても非常に重要な管理項目となります。高血圧の方が歯科受診時に知っておくべき知識を紐解きます。
1. 歯科治療で血圧が上がる理由とリスク
歯科治療は、多くの人にとって精神的な緊張を伴うものです。診療台に座るストレスだけで、血圧は通常よりも10〜20mmHg程度上昇すると言われています。
- 麻酔薬の影響:歯科で使用する局所麻酔薬には「血管収縮剤」が含まれており、これによって血圧がさらに上昇する場合があります。ただし、薬で適切にコントロールされていれば、過度な心配は不要です。
- 抜歯後の出血:血圧が高い状態では血管にかかる圧力も強いため、抜歯などの外科処置後に血が止まりにくくなるリスクがあります。
- 治療の制限:最高血圧が180mmHg、または最低血圧が110mmHgを超えるような極めて高い数値の場合は、安全を優先し、原則として歯科治療は困難と判断されます(当院では内科医に血圧管理をその場で施行してもらい血圧が下がったことを確認して治療しております)。
2. 降圧剤(血圧の薬)が引き起こすお口の副作用
高血圧の治療で服用するお薬(降圧剤)には、お口の環境を変化させる副作用を持つものがあります。
- 歯肉増殖症:特定の薬の副作用により、前歯付近の歯ぐきが異常に腫れ上がることがあります。これは、歯科医院での定期的なクリーニングや歯周処置によって抑えることが可能です。
- 口腔乾燥(ドライマウス):お口の中が乾きやすくなることがあります。乾燥はむし歯や歯周病のリスクを高めるため、こまめなうがいなどの対策が推奨されます。
3. 安全に治療を受けるための「新習慣」
高血圧を抱えながらも安全に歯科治療を継続するためには、以下の2点が重要です。
- 主治医との連携:生活習慣の改善(減塩や運動)や降圧剤の服用によって、血圧を安定した数値に保っておくことが、安全な歯科治療の第一条件です。
- 事前の血圧測定:歯科医院へ行く前に、ご自宅でリラックスした状態で血圧を測る習慣を持ちましょう。また、受診時には必ず「現在のお薬手帳」を提示し、血圧の状況を歯科医師に伝えてください。
お口のトラブルを防ぐ丁寧なブラッシングと、全身の血圧管理を両立させることが、健康寿命を延ばすことへと繋がります。












柏歯科医師会 広報委員会.
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、歯科と内科が密接に連携し、血圧の変動や薬の副作用を多角的に分析することで、「体の仕組み」に基づいた安全な治療を提供しています。私たちは、柏・我孫子エリアの皆様が安心して歯科治療を受けられ、全身の血管の健康も守り抜けるよう、全力でサポートいたします。
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