• 2026年4月24日

【関節リウマチと悪性リンパ腫】実は少しだけリスクがあります|でも“早く気づけば対応できます|柏市・リウマチ専門医が解説

関節リウマチで通院されている方の中には、

  • 「リウマチの薬って大丈夫?」
  • 「がんのリスクが上がるって本当?」

と不安に感じる方もいらっしゃいます。

結論から言うと、 関節リウマチの方は「リンパ腫(血液のがん)」のリスクが少し高いことが知られています。ただし 頻度は高くなく、早く気づけば対応できるケースも多いです。

この記事では、必要以上に怖がらずに正しく知って、見逃さないためのポイントをわかりやすく解説します。

■ なぜリウマチでリンパ腫のリスクが上がるのか?

理由は主に2つです。

① 免疫の異常(病気そのもの)

関節リウマチは免疫が過剰に働く病気です。この状態が長く続くことで、免疫細胞(リンパ球)が異常増殖しやすくなります。

② 治療薬(免疫を抑える薬)

リウマチ治療では

  • メトトレキサート(MTX)
  • 生物学的製剤
  • JAK阻害薬

など、免疫を調整する薬を使います。これにより一部の患者さんで「リンパ増殖性疾患(LPD)」が起こることがあります。

■ リンパ増殖性疾患(LPD)とは?

簡単にいうとリンパ球が増えすぎてしまう状態(リンパ腫を含む)です。

特に有名なのがMTX関連LPD(MTX-LPD)と言ってメトトレキサート使用中に起こることがあるタイプです。

■ 実は重要:リウマチの活動性もリスクになる

ポイントはここです。

薬だけが原因ではありません

  • リウマチの炎症が強い
  • 病気の勢いが強い

こうした状態でもリンパ腫リスクは上がるとされています。

■ どんな症状に注意すればいい?

ここが最も大事です。

見逃してはいけないサイン

① リンパ節の腫れ

  • わきの下
  • 足の付け根

しこりが続く場合は要注意

② 全身症状(いわゆる“B症状”)

  • 原因不明の発熱(38℃以上)
  • 体重減少(急に痩せる)
  • 寝汗(びっしょり)

これらはリンパ腫のサインのことがあります。

③ 血液検査の変化

  • リンパ球の減少
  • LDH上昇
  • CRP上昇

症状が軽くても異常が出ることがあります

■ もし疑われたらどうなるの?

ここは安心してほしいポイントです。

MTX-LPDの特徴

薬を中止するだけで改善することがあります

  • 約40%:自然に改善
  • MTX-LPDでは約70%が改善

さらに2週間ほどで変化が出ることが多い。ただし注意点。

  • 再発することもある(約25%)
  • 改善しない場合は専門的治療が必要

■ 「怖いから薬をやめる」は正しい?

ここは非常に重要です。

結論:自己判断で薬をやめるのは危険です

理由:

  • リウマチが悪化するとそれ自体がリンパ腫リスクを上げる

つまり “治療しないこと”もリスクになるからです。

■ 一番大切な考え方

ここを覚えておけば十分です。

✔ 正しいバランス

  • リスクは「ゼロではない」
  • でも「過度に怖がる必要はない」

✔ 医療としての最適解

定期的に診察・検査しながら治療すること。

■ こんな場合は早めに受診してください

以下があれば放置しないでください。

  • リンパ節の腫れが続く
  • 原因不明の発熱・体重減少
  • いつもと違うだるさ
  • 血液検査の異常を指摘された

■ まとめ

・関節リウマチではリンパ腫のリスクは少し上がる
・しかし多くは早期発見・対応可能
・一部は薬を止めるだけで改善することもある

そして最も重要なのは「きちんと通院していること」そのものが最大の予防です

■ 当院の考え方

柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、

  • 症状だけでなく「体の仕組み」から丁寧に説明
  • リウマチ治療と合併症リスクをバランスよく管理
  • 小さな変化も見逃さないフォロー体制

を大切にしています。柏市・我孫子市周辺で「リウマチの治療が不安」「副作用が心配」な方は
どうぞお気軽にご相談ください。

今回の内容を医学的に詳しく知りたい方は下記へ

免疫抑制剤によるB型肝炎再活性化(治癒した人も含む)について詳しく知りたい方は下記へどうぞ

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