• 2026年7月18日

IgA血管炎/ヘノッホ・シェーンライン紫斑病の特徴と治療法。足の赤い斑点と腹痛にご用心。柏我孫子のリウマチ専門医・総合内科専門医が解説

ただの肌荒れや胃腸炎ではない。免疫の異常が全身の小血管を攻撃する4つのサイン

「気づいたら足のすねに赤い斑点(紫斑)がたくさん出ている」「同時に強い腹痛や膝の痛みが現れた」――もしあなたやご家族にこのような症状が急に起こった場合、それは単なる皮膚のかぶれや胃腸炎ではなく、「IgA血管炎(旧称:ヘノッホ・シェーンライン紫斑病)」という全身の血管の病気かもしれません。 今回は、小児に多いものの大人でも発症し、時に重い腎臓のダメージを残すこの病気について、免疫の異常が血管を攻撃する「体の仕組み」と、正しい診断・治療の重要性を柏我孫子のリウマチ専門医・総合内科専門医が解説します。

1. 免疫の抗体「IgA」が血管を攻撃する体の仕組み

IgA血管炎は、主に皮膚、腸、関節、そして腎臓の「小さな血管」に炎症が起こる病気(小血管炎)です。 私たちの体には、細菌やウイルスから粘膜を守る「IgA」という抗体(免疫の武器)が存在します。しかし、風邪などの感染症や特定の薬剤などをきっかけとして、このIgAの構造に異常が生じ、複合体(免疫複合体)を作って全身の細い血管の壁にベタベタと沈着してしまうことがあります。すると、体がそれを「異常事態」と見なして血管の壁を攻撃し、激しい炎症(血管炎)を引き起こすという体の仕組みが働いてしまうのです。

2. 見逃してはいけない「4つのサイン」

IgA血管炎には、特徴的な4つの症状(4徴)があります。

  • 触れることのできる紫斑:足のすね(下腿)やお尻に、少し盛り上がった赤い斑点(紫斑)が出現します。
  • 関節痛:膝や足首などの大きな関節に痛みが走ります。
  • 腹痛(消化管症状):腸の血管が炎症を起こすことで、胃腸炎のような激しい腹痛や嘔吐、時には下血(腸管アンギーナ)を引き起こします。
  • 腎障害:腎臓のフィルター(糸球体)の血管に炎症が起き、尿タンパクや血尿が出ます。

3. 「大人のIgA血管炎」は腎臓に要注意

この病気は4〜6歳の小児に最も多く見られますが、決して子どもだけの病気ではありません。大人(成人)が発症するケースも全体の3割程度存在すると言われています。 特に注意すべきは、大人のIgA血管炎は小児に比べて「腎障害(糸球体腎炎)」を引き起こしやすく、重症化する傾向があるという点です。腎障害は初期には自覚症状が全くないため、皮膚の紫斑だけで「そのうち治るだろう」と放置していると、気づかないうちに腎臓がボロボロになり、将来的に慢性腎不全に至る危険性があります。

4. 症状に合わせた適切な治療と全身の管理

軽症の場合は、安静にしておくことで数週間で自然に治まる(自然寛解する)ことも多い病気です。しかし、激しい腹痛や下血、あるいは重い腎障害がある場合には、血管の炎症の火事を消し止めるために「ステロイド薬」や、さらに強力な「免疫抑制薬」を組み合わせて使用する必要があります。 また、大人の場合は「ANCA関連血管炎」など他の重篤な難病や、お薬の副作用(薬疹)と症状が似ているため、専門医による正確な診断と、定期的な尿検査・血液検査による経過観察が極めて重要です。

柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、総合内科専門医・リウマチ専門医の視点から、足の紫斑や原因不明の腹痛がどのような**「体の仕組み」で起きているのかを的確に分析し、皮膚の症状から隠れた全身の血管炎や自己免疫疾患を丁寧に紐解きます。当院の内科(リウマチ・膠原病診療)・発熱外来は土曜日の午後も17時まで診療を行っており、平日お忙しい方の長引く不調や、健診で指摘された尿異常(血尿・尿タンパク)のご相談にもしっかり対応いたします。また、当院の歯科は土曜日午後2時(14時)まで**診療を行っております。医科と歯科が一つ屋根の下で連携し、全身の健康をトータルで守り抜く体制を整えておりますので、柏・我孫子エリアで原因不明の症状にお悩みの方は、手遅れになる前にかかりつけ医である当院へお気軽にご相談ください。

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