- 2026年6月9日
【柏我孫子市・医科歯科連携】急増する「ドライマウス(口腔乾燥症)」の意外な原因:口臭・むし歯を防ぎ、全身を守る唾液の力~根管治療専門医が解説
お口の渇きは「万病の元」。唾液は全身を守る大切なバリアです
現在、日本で「ドライマウス(口腔乾燥症)」に悩む人は約800万人に上ると推定されています。ペットボトルの水が手放せない、口が渇いてしゃべりにくいといった症状は、単なる不快感にとどまらず、放置するとお口の中や全身に重大なトラブルを引き起こすサインかもしれません。現代人に急増するドライマウスの原因と、唾液が持つ驚くべきパワーについて解説します。
1. ドライマウスが引き起こす深刻なトラブル
唾液の分泌が減ると、お口の中がねばねばするだけでなく、自浄作用が失われて虫歯や歯垢(プラーク)が急激に増加し、強い口臭の原因となります。症状が進行すると、舌の表面がひび割れてヒリヒリと痛む(舌痛症)、パサパサした食べ物が飲み込みづらい、さらには夜中に何度も喉が渇いて起きてしまう(不眠)など、生活の質(QOL)を著しく低下させます。
2. なぜ口が渇くのか?現代人に潜む多様な原因
加齢の影響だけでなく、最近では若い世代にもドライマウスが増加しています。その背景には以下の要因が絡み合っています。
- ストレスと食生活: 強い緊張やストレスは自律神経(交感神経)を刺激し、唾液の分泌を抑えてしまいます。また、ファストフードなど「よく噛まなくても飲み込める柔らかい食事」ばかりしていると、唾液腺の働きが低下します。
- お薬の副作用: 降圧剤(血圧の薬)、睡眠導入剤、風邪薬(抗ヒスタミン薬など)の副作用として口が渇くことは非常に多く見られます。
- 全身の病気: 鼻炎による「口呼吸」のほか、涙や唾液が出にくくなる自己免疫疾患**「シェーグレン症候群」**などの病気が隠れているケースも少なくありません。当院ではシェーグレン症候群を診断することが可能です。
3. 水分補給だけでは不十分。万能薬「唾液」の力を取り戻す
健康な人では1日に1.5〜2リットルも分泌される唾液には、単に口を潤すだけでなく、以下のような重要な働きがあります。
- 全身を守る抗菌作用: 口や鼻から侵入するウイルスを殺菌して感染症から体を守り、胃腸の中の菌のバランスを整えます。
- 粘膜の保護と修復: 固形物を包み込んで飲み込みやすくし、食道や胃腸の粘膜が傷つくのを防いだり、傷を修復したりする働きがあります。
口が渇くからとただ水を飲むだけでは、これらの大切な成分は補えません。保湿ジェルや洗口液の活用、食間のシュガーレスガムによる分泌促進に加えて、根本的な原因(お薬の調整や生活改善)を見つけることが重要です。
お口の渇きやネバつき、齲歯が気になる方は、シェーグレン症候群も診断できる当院へお気軽にご相談ください。












柏歯科医師会広報委員会
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、歯科と内科の専門医が密接に連携しています。ドライマウスの原因が「お薬の副作用」なのか、「シェーグレン症候群などの自己免疫疾患」なのか、あるいは「噛み合わせや生活習慣」にあるのかを多角的に診断し、「体の仕組み」を丁寧に紐解きます。私たちは、柏・我孫子エリアの皆様が潤いのあるお口を取り戻し、一生健康に過ごせるようサポートいたします。
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