- 2026年6月22日
【柏市・総合内科】「高血圧ガイドライン2025」の改訂ポイントと新しい治療方針
血圧目標は一律「130/80」へ!動脈硬化を防ぐ早期介入と新しいお薬の考え方
「血圧が少し高いけれど、年齢のせいだから大丈夫」と思っていませんか?実は、6年ぶりに日本高血圧学会の「高血圧管理・治療ガイドライン(JSH2025)」が改訂され、血圧の目標値や治療の進め方が大きく変わりました。これまで年齢や持病によって異なっていた目標値が厳格化され、発症前段階からの予防と早期の治療介入が強く推奨されています。今回は、この最新ガイドラインに基づき、血圧管理がなぜ重要なのかという「体の仕組み」と、新しい治療方針について柏・我孫子の総合内科専門医が解説します。
1. 血圧目標が「130/80未満」に一律化された理由と体の仕組み
最大の変更点は、患者様の年齢や持病(脳血管障害や一部の慢性腎臓病など)に関わらず、降圧目標が**「診察室血圧 130/80 mmHg未満(家庭血圧 125/75 mmHg未満)」**に一律化されたことです。以前のガイドラインでは、75歳以上の高齢者などは「140/90未満」とされていましたが、最新の研究により、130/80未満までしっかり血圧を下げることのメリット(心筋梗塞や脳卒中の予防効果)が、血圧が下がりすぎることのデメリットを明確に上回ることが証明されたためです。 高い圧力が血管にかかり続けると、血管の内壁が傷つき、それを修復する過程で分厚く硬くなります(動脈硬化)。この連鎖を断ち切るためには、「140/90未満」で安心するのではなく、より安全な水準まで圧力をコントロールすることが重要なのです。
2. 新しいお薬の分類と「β遮断薬」「利尿薬」の積極的活用
お薬の選び方にもアップデートがありました。降圧薬が役割ごとにG1~G3に分類され、治療開始時から優先的に使う「G1(主要降圧薬)」には、カルシウム拮抗薬、RA系阻害薬に加え、「少量のサイアザイド系利尿薬」と「β(ベータ)遮断薬」が位置付けられました。 特に、交感神経の緊張を和らげて心臓の働きを休ませる「β遮断薬(ビソプロロールなど)」や、体内の余分な塩分と水分を尿として排出する「利尿薬」は、本来使われるべき患者様への使用率が低かったため、より積極的な投与が推奨されています。また、近年心不全の薬として登場した「ARNI(サクビトリルバルサルタン)」も、G2の降圧薬として治療の選択肢に加わりました。
3. 「1ヶ月以内」のスピード対応で早期にステップアップ
治療の進め方も、よりスピーディーになりました。高血圧と診断された場合、生活習慣の改善を指導した上で、「1ヶ月以内に再評価」を行います。それでも血圧が目標に達していなければお薬を開始し、1剤で効かなければ速やかに2剤併用、3剤併用へと「早期にステップアップ」することが求められています。治療開始が遅れるほど、血管へのダメージが蓄積してしまうからです。また、スマートフォンを使った高血圧治療補助アプリ(デジタル技術)を活用した生活習慣の改善も保険適用で推奨されています。
4. 専門医による個別化:高齢者やフレイルへの配慮
目標が厳しくなったとはいえ、急激に血圧を下げすぎると、めまいや立ちくらみ、腎機能の低下などの有害事象が起こるリスクもあります。特に75歳以上の高齢者や、介護が必要な方(フレイル層)に対しては、生活能力(ADL)に応じて4つのカテゴリーに分け、お薬の減量や中止も含めた柔軟な個別対応を行うよう指針が示されています。
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、総合内科専門医の視点から、高血圧がいかにして血管を傷つけ、心臓や脳の重大な病気を引き起こすのか、その**「体の仕組み」を丁寧に紐解きながら**解明し、最新のガイドラインに基づいたあなたに最適な治療法をご提案します。私たちは、柏・我孫子エリアの皆様が、動脈硬化への不安から解放され、血圧を適切にコントロールすることで、いつまでも若々しい血管で健やかな毎日を楽しめるよう、全力でサポートいたします。
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