• 2026年8月1日

【柏市我孫子市・総合内科】薬の飲みすぎが不調の原因?「ポリファーマシー」と副作用が連鎖する体の仕組み

薬が毒に変わる「処方カスケード」の恐怖。安全に薬を減らし、本来の健康を取り戻す専門医の処方整理術

「最近、ふらついたり、物忘れがひどくなったり、食欲が落ちている」「いくつもの病院に通い、気がつけば毎日10種類以上の薬を飲んでいる」――このような状態にお心当たりはありませんか? それは年齢のせいでも、新たな病気のせいでもなく、飲んでいる「薬の多さ」そのものが原因となっているかもしれません。 現在、高齢者の多くが多数の薬を服用しており、75歳以上の約4割が5種類以上、約25%が7種類以上の薬を飲んでいるというデータがあります。多くの薬を飲むことで副作用が出やすくなり、生活に支障をきたす状態を「ポリファーマシー」と呼びます。今回は、薬が毒に変わってしまう「体の仕組み」と、安全に薬を減らしていくための専門医のアプローチについて柏我孫子の総合内科専門医が解説します。

1. なぜ高齢になると薬の副作用が出やすいのか(体の仕組み)

年齢を重ねると、私たちの体の中では薬の効き方に大きな変化が起こります。若い頃と同じように薬を飲んでいても、薬を分解する「肝臓」の働き(代謝)や、体外へ排泄する「腎臓」の働きが低下しているため、体の中に薬の成分が長くとどまりやすくなります。 つまり、適量のはずの薬が、高齢者の体の中では「効きすぎ(過量投与)」の状態になってしまうのです。これにより、血圧の薬による「ふらつき・転倒」、睡眠薬や抗不安薬による「記憶障害・せん妄」、痛み止め(NSAIDs)による「胃腸障害・腎機能低下」など、様々な副作用(老年症候群)が引き起こされます。

2. 恐ろしい「処方カスケード(負の連鎖)」

ポリファーマシーの最も恐ろしい罠が「処方カスケード」と呼ばれる現象です。カスケードとは「滝」を意味します。 例えば、ある薬Aの副作用で「ふらつき」が出たとします。患者さんがそれを医師に伝えると、医師が副作用だと気づかずに「新たな病気」だと勘違いし、ふらつきを抑えるための薬Bを処方してしまいます。今度は薬Bの副作用で「便秘」になり、便秘薬Cが追加され……というように、滝のように連鎖的に薬が増えていってしまうのです。 症状が出るたびに別の病院を受診し、お互いの医師がどんな薬を出しているか把握していないと、あっという間にこのポリファーマシーの罠に陥ってしまいます。

3. 薬を減らすための「3つの鉄則」

ポリファーマシーを防ぎ、薬を安全に減らすためには、以下のポイントを守ることが大切です。

  • ① お薬手帳を1冊にまとめる:市販薬やサプリメントを含め、すべての薬の情報を一元化し、かかりつけ医や薬剤師に「全体像」を把握してもらいましょう。
  • ② 自己判断で勝手にやめない:薬の中には、急にやめると危険なものもあります。必ずかかりつけ医と相談しながら優先順位をつけ、安全な手順で引き算をしていきます。
  • ③ むやみに薬を欲しがらない:ちょっとした症状に対してすぐに薬を求めるのではなく、食事や運動など「生活習慣の改善(非薬物療法)」で対処できないかを考えることも重要です。

薬は正しく使えば病気の予防や生活の質の向上に役立ちますが、不要な薬は体を蝕みます。現在飲んでいる薬について「何だか多いな」「体調がおかしいな」と感じたら、決して一人で悩まずに専門医にご相談ください。

柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、総合内科専門医の視点から、患者様の現在の症状が「新たな病気」によるものなのか、それとも「薬の副作用」によるものなのかという**「体の仕組み」を丁寧に見極め**、本当に必要な薬だけを残す処方整理(最適化)を行います。当院の内科(生活習慣病・リウマチ診療)・発熱外来は土曜日の午後も17時まで診療を行っており、平日お忙しい方のお薬に関するご相談にもしっかり対応いたします。 また、高齢者の方のお薬(血圧の薬や睡眠薬など)の中には、唾液を減らして「お口の渇き(ドライマウス)」を引き起こし、むし歯や歯周病、誤嚥性肺炎のリスクを高めるものが多数あります。当院の歯科は土曜日午後2時(14時)まで診療を行っており、医科と専門的な歯科が連携して、薬の副作用からお口と全身の健康を守るトータルケアをご提供いたします。柏・我孫子エリアで安心・安全な健康管理をご希望の方は、かかりつけ医である当院へお気軽にご相談ください。

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