- 2026年6月15日
【柏我孫子市・医科歯科連携】妊娠するとむし歯や歯周病になりやすい?妊婦さんのお口に起こる「3つの変化」と正しい予防法:総合内科専門医と根管治療専門医が解説
女性ホルモンの増加が「歯周病菌」を育てる?お腹の赤ちゃんとご自身の歯を守るために
「妊娠してから歯茎が腫れやすくなった」「つわりで歯磨きが辛く、むし歯にならないか心配」とお悩みの妊婦さんは非常に多くいらっしゃいます。実は、妊娠すると体調や体型だけでなく、お口の中でもダイナミックな変化が起きています。妊娠直後から起こるこれらの変化に対して、早めのケアを心がけることが極めて重要です。今回は、妊婦さんのお口に起こる「3つの変化」と、大切な歯を守るための具体的なポイントを解説します。
1. 妊婦さんのお口に起こる「3つの変化」
- 変化①:女性ホルモンが「歯周病菌」を育てる 妊娠中はエストロゲンなどの女性ホルモンが急激に増加しますが、実はこの女性ホルモンは特定の歯周病菌の「大好物」なのです。お口の中に女性ホルモンが増えることで歯周病菌も爆発的に増殖し、少しの汚れでも歯茎から出血しやすくなったり、歯周病(妊娠性歯肉炎)が悪化しやすくなったりします。
- 変化②:お口の「免疫力」が低下する 妊娠すると、お腹の赤ちゃんを異物として攻撃しないように全身の免疫力が低下しますが、これに伴い歯や歯茎の免疫力も落ちてしまいます。そのため、普段よりもむし歯菌や歯周病菌の攻撃を受けやすくなります。過度なストレスや不規則な生活も、さらなる免疫力低下を招きます。
- 変化③:「唾液」が減り、中和する力が落ちる 通常、唾液には食後に酸性に傾いたお口の中を中和し、溶け出した歯を修復(再石灰化)する働きがあります。しかし、妊娠中は唾液の分泌量が減ってお口が乾きやすくなるうえに、酸を中和する力自体も低下してしまいます。結果として、お口の中が常に酸性の状態になりやすく、むし歯が急激に増える原因となります。
2. 妊婦さんの歯を守る「3つの予防ポイント」
つわりなどで十分な歯磨きが難しい時期でも、以下のポイントを意識することでお口の環境を改善できます。
- ポイント①:食後に「水」を飲む 食後にサッと水を飲むだけでも、お口の中の細菌の繁殖を抑え、唾液を出やすくする効果があります。
- ポイント②:「フッ素」と「キシリトール」を活用する むし歯菌の酸で弱った歯を再石灰化し、強くするためには「フッ素」が有効です。また、「キシリトール」はフッ素の働きを助けてくれます。食後にキシリトール入りのガムを噛んだり、これらが配合された歯磨き粉を使ったりするのがお勧めです。
- ポイント③:リラックスと「日光浴」を心がける ストレスを溜めない規則正しい生活で免疫力を保ちましょう。また、ウォーキングなどの適度な運動や「日光浴」も歯を強くする秘訣です。太陽の光を浴びることで体内にビタミンDが作られ、カルシウムの吸収が良くなるためです。
妊娠中のお口のトラブルは、お母さん自身のつらい症状につながるだけでなく、重症化すると早産や低出生体重児出産のリスクを高める可能性があることも知られています。妊娠中はお口の環境が変化しやすいため、体調の良い時期に定期的な歯科検診とプロによるクリーニングを受けることが大切です。当院では歯科と内科が連携し、妊娠中の全身状態にも配慮しながらお口の健康管理をサポートしています。気になる症状がなくても、お気軽にご相談ください。










柏歯科医師会広報委員会
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、歯科と内科の専門医が連携し、妊娠中のホルモンバランスの変化が、お口のトラブルや全身の免疫、ひいてはお腹の赤ちゃんの成長にどのように影響するのか、「体の仕組み」を丁寧に紐解きながら多角的にサポートいたします。私たちは、柏・我孫子エリアの妊婦の皆様が、妊娠中の不安や不調から解放され、安全で健やかなマタニティライフを送り、安心して出産を迎えられるよう全力でお手伝いいたします。
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