- 2026年7月30日
【柏市我孫子市・頭痛】目の奥をえぐるような激痛「群発頭痛」とは?三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)の分類と体の仕組み
涙や鼻水を伴う耐え難い頭痛。脳の「体内時計(視床下部)」と「三叉神経」が引き起こす暴走を鎮める最新治療
「ある時期になると、毎日決まった時間に片目の奥がえぐられるように痛む」「痛みのあまりじっとしていられず、痛い方の目から涙がボロボロ出て、鼻水が止まらない」――このような、言葉では言い表せないほどの耐え難い痛みにお悩みではありませんか? それは単なる片頭痛や眼精疲労ではなく、「三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)」、代表的には「群発頭痛」と呼ばれる特殊な病気かもしれません。 今回は、涙や鼻水を伴う激痛が起こる「体の仕組み(病態)」と、的確に痛みの火消しを行うための専門的な治療戦略について、柏我孫子の総合内科専門医が解説します。
1. 「三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)」とは何か?
TACsに分類される頭痛の最大の特徴は、短時間で片側性に起こる激しい頭痛発作と同時に、結膜の充血、流涙、鼻水、まぶたの腫れといった「頭部副交感神経系の自律神経症状」を伴うことです。 国際的な診断基準(ICHD-3)では、TACsは主に以下の4つの病型に分類されています。 ① 群発頭痛:20〜40歳代の男性に多く、1〜2時間の激痛が群発期(数週間〜数ヶ月)に連日起こる。アルコールが引き金になりやすい。 ② 発作性片側頭痛:群発頭痛より発作は短く(2〜30分)、1日の発作回数が多い。 ③ 短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(SUNHA):数秒から数分の刺すような激痛が、1日に数十回も起こる。 ④ 持続性片側頭痛:痛みが3ヶ月以上持続し、悪化と寛解を繰り返す。
2. 激痛と涙を生み出す「体の仕組み(病態生理)」
なぜ、目玉をえぐられるような痛みとともに、涙や鼻水が出るのでしょうか。その鍵は、脳の奥深くにある「視床下部」と「三叉神経血管系」にあります。 群発頭痛の患者さんでは、体内時計を司る「視床下部」が発作時に異常に活性化することが証明されています。この視床下部がエンジンの役割(ジェネレーター)となり、顔の感覚を伝える「三叉神経」を過剰に興奮させます。すると、三叉神経から「副交感神経」へと異常な興奮のシグナルが飛び火し、結果として激しい痛みと同時に、涙腺や鼻粘膜が刺激されて涙や鼻水が止まらなくなるという「三叉神経-副交感神経反射」が起きてしまうのです。
3. 群発頭痛の「確実な火消し(急性期治療)」と予防
群発頭痛の凄まじい痛みには、市販の鎮痛薬はほとんど効きません。ガイドラインで有効性が強く証明されている「急性期治療(発作時の火消し)」は、「スマトリプタンの皮下注射」と「高濃度酸素の吸入(15分間)」の2つです。これにより、速やかに痛みを頓挫させます。 また、群発期を乗り切るためには発作を起こさないようにする「予防療法」が不可欠であり、カルシウム拮抗薬(ベラパミル)などが第一選択として使用されます。
4. インドメタシンが著効するその他のTACs
「発作性片側頭痛」や「持続性片側頭痛」は群発頭痛と症状が似ていますが、治療法が決定的に異なります。それは、「インドメタシン」という特定の鎮痛薬が絶対的(劇的)な効果を示すという点です。インドメタシンを使用してみて痛みがピタリと消えるかどうか(INDOTEST)が、これらの頭痛を診断し治療する上での最も重要なポイントとなります。
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、総合内科専門医(かかりつけ医)の視点から、激しい頭痛がどのような**「体の仕組み」で起きているのかを的確に分析し、スマトリプタン皮下注射や予防薬の適切な使用など、専門的な頭痛管理を行います。当院の内科(頭痛・生活習慣病・リウマチ診療)・発熱外来は土曜日の午後も17時まで診療を行っており、平日お忙しい方の頭痛相談や急な発作時のお薬の処方にもしっかり対応いたします。また、顔や顎周りの激しい痛みが「歯の神経や顎関節の異常」からきている場合、当院の歯科は土曜日午後2時(14時)まで**診療を行っており、医科と連携してお口周りの総合的な評価を行うことが可能です。柏・我孫子エリアで原因不明の激しい頭痛や顔面痛にお悩みの方は、一人で耐え続けずにお気軽にかかりつけ医である当院へご相談ください。
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日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会:頭痛の診療ガイドライン 2021
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