• 2026年7月29日

【柏市我孫子市・頭痛】月に2回以上寝込む片頭痛に。最新ガイドラインが明かす「予防療法」とCGRP関連薬の体の仕組み

痛み止めが手放せない方へ。脳の過敏性を根本から鎮め、頭痛のない日常を取り戻すための医学的アプローチ

「週に何度も片頭痛が起きて、そのたびに痛み止めを飲んでいる」「薬を飲んでも効かず、仕事や家事を休まざるを得ない」――このような過酷な片頭痛にお悩みではありませんか? 頭痛が起きてから痛みを鎮める「急性期治療」だけでは生活に支障が出てしまう場合、片頭痛そのものを起こりにくくする「予防療法」が必要になります。今回は、どのような方に予防療法が必要なのか、そして現代の片頭痛治療に革命を起こしている最新の注射薬(CGRP関連薬)を含む予防薬の「体の仕組み」について、柏我孫子の総合内科専門医が解説します。

1. 予防療法が必要な「サイン」とは?

頭痛診療ガイドライン2021では、「片頭痛発作が月に2回以上、あるいは生活に支障をきたす頭痛が月に3日以上ある患者」に対して予防療法の実施を検討するよう強く推奨しています。 予防療法の目的は、単に頭痛の回数を減らすだけでなく、頭痛の痛みの程度を軽くし、持続時間を短くすること、さらには急性期治療薬(トリプタンなど)の効きを良くすることにあります。また、痛み止めを飲みすぎることで脳が痛みに過敏になってしまう「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛:MOH)」を防ぐためにも、予防療法は極めて重要です。

2. 多彩な予防薬と「体の仕組み」に合わせた使い分け

片頭痛の予防薬には、本来は血圧の薬やてんかんの薬、うつ病の薬として開発されたものが多く使われています。これらは、脳の血管の過度な拡張を防いだり、神経の過剰な興奮を鎮めたりする「体の仕組み」を持っているためです。

  • β遮断薬(プロプラノロールなど):高血圧や狭心症の合併がある方に適していますが、喘息の方には使えません。
  • 抗てんかん薬(バルプロ酸、トピラマートなど):神経の興奮を強力に抑えますが、胎児への影響(催奇形性)があるため、妊娠の可能性がある女性には第一選択とはなりません。
  • Ca拮抗薬(ロメリジン):日本で開発された安全性の高いお薬で、めまいなどの副作用が少なく、最初に試しやすいお薬です。
  • 抗うつ薬(アミトリプチリンなど):緊張型頭痛や不眠を合併している方に有効ですが、口の渇きや眠気に注意が必要です。

このように、どの薬にも一長一短があるため、患者様の年齢、ライフスタイル、持病などを総合的に勘案し、最適な薬剤を「少量から開始し、ゆっくり増量する」のが専門医のアプローチです。

3. 片頭痛治療の歴史を変えた「CGRP関連薬剤」

現在、片頭痛予防の分野で世界的に最も注目を集めているのが、「抗CGRP抗体(ガルカネズマブ、フレマネズマブ)」や「抗CGRP受容体抗体(エレヌマブ)」といった最新の注射薬です。 片頭痛発作の際、三叉神経から「CGRP」という痛みの原因物質が大量に放出され、血管を拡張させて炎症を起こします。これらの最新薬は、このCGRPそのもの、あるいはCGRPの受け皿(受容体)をピンポイントでブロックし、痛みの火種を根本から消し去ります。これまでの飲み薬(既存の予防薬)が効かなかった患者様に対しても劇的な効果が実証されており、月に1回(または3ヶ月に1回)の皮下注射で、驚くほど頭痛のない日々を取り戻すことが可能になっています。

4. 予防療法のゴールと「やめ時」

予防療法の効果判定には、少なくとも2〜3ヶ月の期間が必要です。毎日の「頭痛ダイアリー」を活用し、発作の回数や日数が「半分以下(50%以上の減少)」になれば、予防療法は成功とみなされます。 効果が確認されれば、そのまま6ヶ月〜1年間は治療を継続して脳の過敏性をしっかりとリセットします。その後、片頭痛のコントロールが良好になれば、お薬を少しずつ減らし、最終的には「予防薬からの卒業(中止)」を目指します。片頭痛は、適切なサポートがあれば決して一生耐え続けなければならない病気ではありません。

柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、総合内科専門医の視点から、片頭痛の痛みがどのような「体の仕組み」で起きているのかを的確に分析し、薬の過剰使用を防ぐための正しい鎮痛薬の使い方の指導や、最新のCGRP関連注射薬を含めた最適な予防療法の提案など、トータルな頭痛管理を行います。当院の内科(頭痛・生活習慣病・リウマチ診療)・発熱外来は土曜日の午後も17時まで診療を行っており、平日お忙しい方の頭痛相談や、定期的な予防薬の処方・注射にもしっかり対応いたします。また、お顔や顎周りの痛みが「歯の食いしばりや顎関節の異常」からきている場合、当院の歯科は土曜日午後2時(14時)まで診療を行っており、医科と連携してお口周りの総合的な評価を行うことが可能です。柏・我孫子エリアで長引く頭痛にお悩みの方は、手遅れになる前にお気軽にかかりつけ医である当院へご相談ください。

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日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会:頭痛の診療ガイドライン 2021

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