小児歯科は、お子様の虫歯の治療・予防方針を立て、乳歯を経て永久歯が生え揃うまでの期間に、お口の健康管理を行う診療科です。お子様の将来のお口トラブルが少なくなるよう、また健全な食生活を送れるように、乳歯の頃からしっかり口腔内の環境を整える診療を行います。

虫歯について

口の中のに常在するミュータンス菌は、歯に付着した食べかすや糖分を栄養源として酸を作り出します。この酸が歯を溶かし始めることによって引き起こされる病気が虫歯です。進行すると、患部に細菌の塊が繁殖し、歯の奥の方にまで拡大してしまいます。初期の虫歯は自覚症状に乏しく、痛みもほとんどありません。そのため歯が痛み、しみ出してきた頃には、ある程度進行した虫歯になっていると言えます。「食べるときに歯がしみる」、「ちょっとしたことで歯が痛む」などの違和感はある方は要注意です。そのまま放っておくと、さらに虫歯は進行していき、治療に時間と費用がかかるようになりますので、早めに歯科を受診しましょう。

乳歯について

乳歯は、永久歯に比べてとても軟らかく、小さなサイズなので、虫歯に罹患しやすく、しかも進行が速いのが特徴です。お子さまの歯の生え変わりの時期は個人差が大きく、乳歯で3~6ヶ月ぐらい、永久歯では1~2年も異なってくることがあります。なお、乳歯はいずれ永久歯へと生え変わりますが、おろそかにしてはいけません。乳歯には「食物を噛む」、「発音を助ける」、「顔の形を整える」、「永久歯が正しく生えるための道筋を整える」など、とても大切な役割があるのです。