歯の表面にホワイトニングを塗布していき、その部分に特殊とされる光を照射していくことで歯を白くさせていく施術がホワイトニングです。

毎日の歯磨きを欠かさない、定期的に歯科でクリーニングをするということをしても、コーヒー等の成分に含まれるカフェインなどによる汚れ、加齢による歯の変色、喫煙による黄ばみというのは落としにくいとされています。そういう場合に歯を削るということもできますが、ホワイトニングであれば、そのようなことをしなくても汚れや黄ばみを解消していきます。

以下のお悩みがあるという方は、ホワイトニングをお勧めします

  • 喫煙や飲食が原因とされる歯の黄ばみが気になる
  • 歯に黄ばみがみられる原因として、遺伝的要因が考えられる
  • 年を取るにつれて、歯の黄ばみが増している気がする など

オフィスホワイトニングとホームホワイトニング

ホワイトニングと言いましても、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあります。

オフィスホワイトニング

歯科クリニックで行うホワイトニングのことをオフィスホワイトニングと言います。この場合、日時を決めて通院する必要があります。治療の流れとしては、ホワイトニングの薬剤(過酸化物)を歯の表面に塗布し、その部分に特殊な光を照射していくということになります。

メリットとしては、歯科医や歯科衛生士による施術となるので、適切な処置が行えるという点です。また不安なことなどがあれば、通院時に相談できるという気軽さもあります。このほかには、ご自宅に戻ってからのケアは必要としません。なお治療期間は、ホームホワイトニングと比較すると短くて済みます。通院回数は3~4回程度(1回目は診断で2回目からホワイトニングの開始、白さに納得いかなければ1ヵ月程度の間隔を開けて通院)です。

一方デメリットに関して、治療期間が短くなるにしても、通院回数はホームホワイトニングより多くなります。さらに持続効果期間が短いとされ、早い方であれば3ヵ月、長くても6ヵ月程度経過すると元の状態に戻るとされています(ホームホワイトニングの場合は、1~2年程度は維持できると言われています)。

継続的にホワイトニングの効力を維持したいとなれば、下記のホームホワイトニングを併用して行うことをお勧めします。

ホームホワイトニング

主にご自宅で行うホワイトニングになります。この場合、ホワイトニングをするにあたって、患者様の歯列に合わせたマウスピースを作製します。完成したらマウスピースを受け取りに行きます。施術方法としては、マウスピースの溝にホワイトニング用のジェルを注入し、それを2時間程度装着していきます。これによって歯が漂白するようになります。開始間もない頃は毎日行います。理想の白さになれば、週4回程度の間隔でホワイトニングをしていきます。オフィスホワイトニングと比較すると歯の白い状態は長く保たれるとされ、個人差はありますが、半年~1年は持つとされています。

ホームホワイトニングの流れ

  1. 1.クリーニングを行う

    ホワイトニングをするにあたって、まずは院内にて虫歯や歯周病の有無を確認いたします。これらの心配がない、あるいは治療が終わったとなれば、歯石除去等によって口内を綺麗にしていきます。
  2. 2.マウスピース作製の歯型取り

    患者様の歯列に合わせたマウスピース(カスタムトレー)を作製するため歯型を取ります。このマウスピースは、ホームホワイトニングで使用するためのものです。
  3. 3.完成したカスタムトレーのチェック

    作製されたカスタムトレーが完成すれば、院内にて装着具合をチェックしていきます。このほか、セルフホワイトニングの方法等についての説明も受けます。
  4. 4.ホームホワイトニングの開始

    患者様の歯の着色程度によって使用期間はそれぞれ異なるとされていますが、平均的とされているのが1日2時間以内のホワイトニングで、これを2週間程度続けていきます。
  5. 5.定期的に通院

    ホワイトニングをしたことによる歯の状態、カスタムトレーが変形していないかなどは、定期的な通院時に確認していきます。これらを行いながら施術を継続していきます。