• 2026年6月9日

【柏・我孫子】「よく噛むこと」が脳を守る?認知症・がん予防と歯の意外な関係を総合内科専門医・根管治療専門医が解説-医科歯科連携-

お口の刺激は、脳と全身を若返らせる「最強の健康習慣」です

「よく噛んで食べなさい」と子供の頃から言われてきましたが、その理由は単に消化を助けるためだけではありません。噛むという行為は脳の血流を劇的に改善し、認知症(ボケ)やがんの予防にまで直結する極めて重要な役割を担っています。「一生自分の足で歩き、自分の頭で考える」ための鍵を握る、お口の健康について紐解きます。

1. 噛む刺激が脳の「萎縮」を防ぐ:認知症予防のメカニズム

認知症には、血管が詰まる「脳梗塞型」と、脳の神経細胞が脱落する「アルツハイマー型」がありますが、共通して重要なのは「脳の血流」です。

  • 脳へのポンプ機能:あごの関節は耳の穴のすぐ前にあり、その直上には大脳が位置しています。よく噛んであごを動かすことは、脳に血液を送り込む血管を直接刺激し、循環を良くすることに繋がります。
  • 神経細胞の保護:脳神経の細胞は一度破壊されると再生されません。使われない細胞は血流が滞り、やがて萎縮してしまいますが、噛む刺激を送り続けることで細胞の寿命を延ばし、認知機能の低下を防ぐことができるのです。

2. 唾液のパワーで「がん」を遠ざける

がんの原因の約7割は食事と喫煙と言われていますが、私たちの体には「唾液」という天然の防御機能が備わっています。

  • 毒素の無毒化:最近の研究で、唾液中の酵素が食べ物に含まれる発がん物質の毒性を消したり、弱めたりする働きがあることが判明しました。
  • 野菜・繊維質の摂取:むし歯や歯周病でしっかり噛めなくなると、唾液が食べ物と十分に混ざらないだけでなく、がん予防に効果的とされる野菜や果物、繊維質の多い食品を避けるようになってしまいます。歯の健康を維持することは、質の高い食事を通じた全身のがん予防そのものなのです。

3. 「8020運動」と入れ歯の重要性

現在、歯科医師会では「80歳になっても自分の歯を20本以上残そう」という8020運動を推進しています。20本あれば、ほとんどの食べ物を不自由なく噛むことができ、脳への刺激も維持されます。 もし歯を失ってしまった場合でも、諦める必要はありません。自分に合った**「よく噛める入れ歯」**を作ることで、噛む刺激を脳に伝え続け、認知症のリスクを下げることが可能です。

「早期発見・早期治療」で、噛めるお口を維持すること。それが、柏・我孫子エリアの皆様の「健康寿命」を延ばすための第一歩となります。

柏歯科医師会広報委員会

柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、歯科と内科の専門医が連携し、噛む力が脳血流や全身の免疫にどう関わっているか、「体の仕組み」を丁寧に紐解きます。私たちは、柏・我孫子エリアの皆様が、80歳になっても美味しく食べ、ハッキリとした毎日を送れるよう、お口と脳の健康をトータルでサポートいたします。

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