- 2026年6月15日
【柏市・歯科】「炭酸飲料で歯や骨が溶ける」はウソ?ホント?噂の真相と、むし歯の本当の原因~根管治療専門医が解説
本当に怖いのは「炭酸」ではなく「糖分」!唾液が持つバリア機能とは
「コーラやサイダーなどの炭酸飲料を飲むと、骨や歯が溶けるよ!」と、子どもの頃に言われた経験はありませんか?この有名な噂は、果たして本当なのでしょうか。今回は「炭酸飲料と歯」の関係性について、柏我孫子の根管治療専門医が体の仕組みから紐解いて解説します。
1. 歯や骨の成分と「脱灰(だっかい)現象」
私たちの骨や歯の主成分は「リン酸カルシウム」でできています。この成分は酸に溶けやすい性質を持っており、実際に抜けた歯や骨を、酸性の液体(サイダーなどの清涼飲料水、レモン汁、乳酸菌飲料など)に長時間浸け置きすると、カルシウムなどが溶け出してしまいます。これを「脱灰現象」と呼びます。
2. 普通に飲む分には「溶けない」のが体の仕組み
「酸性の液体に浸けると溶ける」と聞くと怖くなりますが、私たちが炭酸飲料を飲んだ時、飲み物が体内で直接骨に触れることはありません。また、お口の中で歯に触れる時間もほんのわずかです。さらに、私たちのお口の中には「唾液(つば)」という強力な味方がいます。唾液が酸を薄め、中和してくれるため、普通に飲んでいるだけで歯が溶けてしまうことはまずありません。
3. なぜ「骨が溶ける」と言われるのか?
噂の背景には「リン酸」という成分が関係しています。炭酸飲料には酸味料としてリン酸が含まれていることが多く、これを過剰に摂取すると、体内の余分なカルシウムと結びついて尿と一緒に排出されてしまいます。血液中のカルシウム濃度が下がると、体はバランスを保とうとして「骨のカルシウム」を溶かし、血液中に補充しようとします。 このように、リン酸の摂りすぎは骨のカルシウムを減らす原因になりますが、1日の適正な摂取量から考えれば、炭酸飲料に含まれるリン酸はごくわずかです。飲んですぐに骨や歯が溶けるわけではなく、総合的なバランスが大切なのです。
4. 炭酸よりも気をつけるべき「本当の敵」
炭酸飲料を飲む際に本当に注意しなければならないのは、炭酸そのものではなく、大量に含まれている「糖分」です。糖分はお口の中のむし歯菌の栄養となり、カルシウムと結びつきやすい性質もあります。炭酸飲料やお菓子などを飲食した後、きちんと歯磨きをしないと、歯の隙間に残った糖分が原因で確実にむし歯になってしまいます。 「炭酸だからダメ」というわけではなく、糖分を含んだものを口にした後は、しっかりと歯磨きでお口を清潔に保つことが何よりも重要です。












柏歯科医師会
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、歯科と内科の専門医が連携し、普段の飲み物や食事が、お口の中の酸性度(むし歯リスク)だけでなく、血液中のカルシウム濃度や全身の骨の健康にどのように影響を与えているのか、「体の仕組み」を丁寧に紐解きながら予防医療に取り組んでいます。私たちは、柏・我孫子エリアの皆様が、都市伝説や不確かな噂に惑わされることなく、正しい知識で一生ご自身の歯と骨を健康に保てるよう全力でサポートいたします。
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