• 2026年7月30日

【柏市我孫子市・頭痛】痛み止めが頭痛の原因に?「薬剤の使用過多による頭痛(MOH)」から抜け出す体の仕組みと最新治療

良かれと思って飲んでいた薬が脳を過敏にさせる。負の連鎖を断ち切る専門医の「離脱」アプローチ

「頭痛を治すために薬を飲んでいるのに、最近薬が効かなくなり、頭痛の回数も増えてしまった」「毎日のように頭が重く、外出する時は必ず痛み止めを持ち歩いている」――このような経験はありませんか? もしかすると、良かれと思って飲んでいた市販の鎮痛薬や病院の処方薬が、実は「新たな頭痛」を作り出しているかもしれません。これが「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛:MOH)」と呼ばれる恐ろしい状態です。 今回は、薬が痛みを引き起こす「体の仕組み」と、この負の連鎖から安全に抜け出すための専門医の治療戦略について、柏我孫子の総合内科専門医が解説します。

1. 「薬物乱用頭痛(MOH)」とは何か?

MOHは、もともと片頭痛や緊張型頭痛を持っていた方が、痛みを恐れるあまり鎮痛薬や頭痛の特効薬を頻繁に飲みすぎることで、かえって頭痛が慢性化・重症化してしまう病気です。 一般人口における有病率は約1〜2%ですが、頭痛専門外来を受診する患者さんの30〜50%を占めるほど非常に多く、特に40〜50代の女性に多いことが特徴です。毎日頭が重く、薬が手放せない状態になり、生活の質(QOL)や労働生産性は著しく低下してしまいます。

2. 診断基準と「脳が過敏になる」体の仕組み

『国際頭痛分類第3版(ICHD-3)』によると、「1ヶ月に15日以上頭痛がある」ことに加え、「3ヶ月を超えて定期的に頭痛薬を使いすぎている(乱用している)」場合にMOHと診断されます。 乱用の基準は薬の種類によって異なります。市販の鎮痛薬(アセトアミノフェンやNSAIDsなど)では「月に15日以上」、特効薬であるトリプタンやカフェインを含む複合鎮痛薬などでは「月に10日以上」飲むことが基準となります。 なぜ薬が頭痛を起こすのでしょうか。痛みを無理やり抑え込むために薬を頻繁に飲み続けると、脳が痛みを抑えるシステムが麻痺し、逆に神経が過剰に興奮しやすい状態(中枢性感作)に陥ります。その結果、少しの刺激でも「痛い」と感じるようになり、薬が切れるとすぐにまた頭痛が起きるという「体の仕組み(負の連鎖)」が形成されてしまうのです。

3. MOHから抜け出すための「治療の3原則」

MOHは、正しい治療を行えば治すことができる(予防可能な)病気です。治療の原則は、①原因薬剤の完全な中止、②中止後に起こる頭痛への対処、③予防薬への移行、の3つです。 最も重要かつ効果的なのは、原因となっている痛み止めを「スパッとやめる(即時中止)」ことです。多くの場合、外来での指導で改善が可能ですが、中止後2〜10日間は「離脱頭痛」や吐き気などのつらい症状が出ることがあります。この期間を乗り切るために、医師は代わりとなる安全な鎮痛薬(長時間作用型のNSAIDsなど)や吐き気止めなどを一時的に処方し、患者さんを全力でサポートします。

4. 予防薬の活用と「再発を防ぐ」ための管理

原因薬を中止すると同時に、脳の過敏性をリセットし、もともとの片頭痛を防ぐための「予防療法」を開始します。アミトリプチリンやバルプロ酸などの飲み薬のほか、最近では片頭痛の痛みの原因物質を直接ブロックする最新の注射薬(CGRP関連薬:エレヌマブ、ガルカネズマブ、フレマネズマブなど)が、MOHを合併した患者さんにも劇的な効果を示すことが証明されています。 MOHは治療により約70%が改善しますが、1年以内に約3割が再発すると言われています。頭痛ダイアリーをつけて「自分が月に何日薬を飲んでいるか」を客観的に把握し、医師と二人三脚で「体の仕組み」に基づいた治療を続けることが、薬に頼らない快適な日常を取り戻す唯一の道です。

柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、総合内科専門医の視点から、薬の飲み過ぎがどのようにして脳を過敏にさせるのかという**「体の仕組み」を的確に分析し、原因薬剤からの安全な離脱サポートや、最新のCGRP関連注射薬を含めた最適な予防療法の提案など、トータルな頭痛管理を行います。当院の内科(頭痛・生活習慣病・リウマチ診療)・発熱外来は土曜日の午後も17時まで診療を行っており、平日お忙しい方の頭痛相談や、定期的な予防薬の処方・注射にもしっかり対応いたします。また、お顔や顎周りの痛みが「歯の食いしばりや顎関節の異常」からきている場合、当院の歯科は土曜日午後2時(14時)まで**診療を行っており、医科と連携してお口周りの総合的な評価を行うことが可能です。柏・我孫子エリアで長引く頭痛や痛み止めが手放せないとお悩みの方は、手遅れになる前にお気軽にかかりつけ医である当院へご相談ください。

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